問題は、大学生活に対する満足度に関するアンケート調査と食中毒に関する疫学調査の2つです。 アンケート調査では、性別と満足度のクロス表から、行パーセント、期待度数、カイ二乗値、自由度、有意確率5%のカイ二乗値を求めます。 疫学調査では、食材Aの摂取と発症の有無に関するクロス表から、オッズ、オッズ比を求め、オッズ比が近似できる場合の数値を求めます。
2025/7/24
1. 問題の内容
問題は、大学生活に対する満足度に関するアンケート調査と食中毒に関する疫学調査の2つです。
アンケート調査では、性別と満足度のクロス表から、行パーセント、期待度数、カイ二乗値、自由度、有意確率5%のカイ二乗値を求めます。
疫学調査では、食材Aの摂取と発症の有無に関するクロス表から、オッズ、オッズ比を求め、オッズ比が近似できる場合の数値を求めます。
2. 解き方の手順
**A. 大学生活に対する満足度**
(1) 「男性で満足」のセルの行パーセント
表から、男性の合計は150人、男性で満足と答えた人は60人です。
行パーセントは、
したがって、選択肢の中に該当するものがないので,一番近い50.0%が正解だと思われます。
(2) 「女性で満足」のセルの期待度数
表から、女性の合計は350人、全体の満足者の割合は(60+156)/(150+350) = 216/500 です。
期待度数は、
表の中の数値に当てはまらないので、計算ミスがないか確かめます.
期待度数は,
女性の合計は350人,満足の人の合計は216人,全体の人数は500人なので,女性で満足の期待度数は,
選択肢の中に適切なものがありません.問題文かクロス表に誤りがある可能性があります.
(3) 性別と大学生活に対する満足度の関連
カイ二乗値は不明ですが、
自由度 = (行数 - 1) * (列数 - 1)
この場合,(2-1)*(2-1) = 1
有意水準5%のカイ二乗値は、自由度1のとき3.841です。カイ二乗値が3.841より大きいかどうかで、有意かどうかが判断できます。問題文にはカイ二乗値が3.841より大きいと書かれているので,有意であるという結論になります.
**B. 食中毒の疫学調査**
(1) 疫学調査のデザイン
症例対照研究です.
(2) 発症者の中で食材Aを食べた者の割合のオッズ
表から、発症者100人のうち、食材Aを食べた人は90人、食べなかった人は10人です。
オッズは、
(3) 食材Aによる食中毒発症のリスクを評価するためのオッズ比
表から、食材Aを食べた人のうち、発症者は90人、非発症者は20人です。
食材Aを食べなかった人のうち、発症者は10人、非発症者は310人です。
オッズ比は、
オッズ比が1に近いとみなせる場合
通常、オッズ比が1に近いとみなせるのは、オッズ比が1に近いときであり、選択肢の中では1が最も適切な値です。しかし、問題文で「2x2の表の時の関連度の指標」の一つであるオッズ比と書いてあるので、1は正解ではないでしょう.問題文が不正確であるか、選択肢に誤りがあるか,または問題設定が間違っている可能性があります.
3. 最終的な答え
**A. 大学生活に対する満足度**
問31:50.0%
問32:選択肢なし
問33-36:省略
**B. 食中毒の疫学調査**
問37:症例対照研究
問38:9
問39:オッズ比= 139.5(選択肢なし)
問40:選択肢なし