全体集合 $X = \{0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}$ の部分集合 $A$, $B$ について、以下の条件が与えられています。 * $\overline{A \cup B} = \{0, 9\}$ * $\overline{A \cap \overline{B}} = \{2, 8\}$ * $A \cap \overline{B} = \{4, 6\}$ これらの条件から、集合 $A$, $B$ と $n(\overline{A \cup B})$ を求める問題です。

離散数学集合集合演算ド・モルガンの法則
2025/7/24

1. 問題の内容

全体集合 X={0,1,2,3,4,5,6,7,8,9}X = \{0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\} の部分集合 AA, BB について、以下の条件が与えられています。
* AB={0,9}\overline{A \cup B} = \{0, 9\}
* AB={2,8}\overline{A \cap \overline{B}} = \{2, 8\}
* AB={4,6}A \cap \overline{B} = \{4, 6\}
これらの条件から、集合 AA, BBn(AB)n(\overline{A \cup B}) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた条件からわかることを整理します。
* AB={0,9}\overline{A \cup B} = \{0, 9\} より、AB=X{0,9}={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = X - \{0, 9\} = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\}
* AB={2,8}\overline{A \cap \overline{B}} = \{2, 8\} より、X(AB)={2,8}X - (A \cap \overline{B}) = \{2, 8\} となり、AB=X{2,8}={0,1,3,4,5,6,7,9}A \cap \overline{B} = X - \{2, 8\} = \{0, 1, 3, 4, 5, 6, 7, 9\}
しかし、AB={4,6}A \cap \overline{B} = \{4, 6\} との矛盾が生じています。問題文に誤りがある可能性が高いです。
ここでは問題文の
* AB={2,8}\overline{A \cap \overline{B}} = \{2, 8\}
* AB={4,6}A \cap \overline{B} = \{4, 6\}
の誤りとして解きます。
* AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\}
* AB=AB={4,6}A \cap \overline{B} = A - B = \{4, 6\}
ABA \cup B は、AABB の要素をすべて含みます。ABA - B は、AA に含まれるが BB に含まれない要素の集合です。
A=(AB)(AB)A = (A \cap B) \cup (A - B) が成り立ちます。ここで、AB={4,6}A - B = \{4, 6\} であることがわかっているので、ABA \cap B を求める必要があります。
AB=(AB)(BA)(AB)A \cup B = (A - B) \cup (B - A) \cup (A \cap B) なので、BAB - A を求めます。
AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\} であり、AB={4,6}A-B = \{4, 6\} なので、AB={4,6}(BA)(AB)A \cup B = \{4, 6\} \cup (B-A) \cup (A \cap B) となります。
また、B=(BA)(BA)B = (B \cap A) \cup (B - A) が成り立つので、BAB-A の要素は、AA に含まれていない ABA \cup B の要素です。
よって、BAABB - A \subset A \cup B かつ BAA=B - A \cap A = \emptyset です。AB={4,6}AA - B = \{4, 6\} \subset A なので 4,64, 6BAB-A には含まれません。
次に、ABA \cap B を求めていきます。
AB=(AB)(AB)(BA)A \cap B = (A \cup B) - (A - B) - (B-A)
AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\}
AB={4,6}A - B = \{4, 6\}
n(AB)={0,9}=2n(\overline{A \cup B}) = |\{0, 9\}| = 2
BB にだけ含まれる要素の集合を BB' と表すと、B={1,2,3,5,7,8}B' = \{1, 2, 3, 5, 7, 8\} です。
このことから、A={4,6}XA = \{4, 6\} \cup XB=BXB = B' \cup X となります。
AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\} なので、A={4,6}A = \{4, 6\} かつ B={1,2,3,5,7,8}B = \{1, 2, 3, 5, 7, 8\} とはなりません。
AB=A \cap B = \emptyset
とすると、A={4,6}A = \{4, 6\} で、B={1,2,3,5,7,8}B = \{1, 2, 3, 5, 7, 8\}
AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\} を満たしています。
この場合、AB=A={4,6}A \cap \overline{B} = A = \{4, 6\} も成り立ちます。
AB={1,2,3,4,5,6,7,8}A \cup B = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8\} なので AB={0,9}\overline{A \cup B} = \{0, 9\} となり、与えられた条件を満たします。

3. 最終的な答え

A={4,6}A = \{4, 6\}
B={1,2,3,5,7,8}B = \{1, 2, 3, 5, 7, 8\}
n(AB)=2n(\overline{A \cup B}) = 2

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