ブラウン管の寿命の標準偏差 $\sigma$ は100時間であることがわかっている。平均寿命の99%信頼区間が$\pm 20$時間以内になるようにするために必要な標本の大きさ $n$ を求める。

確率論・統計学信頼区間標本母標準偏差標準正規分布
2025/7/24

1. 問題の内容

ブラウン管の寿命の標準偏差 σ\sigma は100時間であることがわかっている。平均寿命の99%信頼区間が±20\pm 20時間以内になるようにするために必要な標本の大きさ nn を求める。

2. 解き方の手順

母平均の信頼区間は、母分散が既知の場合、以下の式で表される。
\bar{x} \pm z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
ここで、
- xˉ\bar{x} は標本平均
- zα/2z_{\alpha/2} は標準正規分布の α/2\alpha/2 パーセント点
- σ\sigma は母標準偏差
- nn は標本の大きさ
99%信頼区間なので、α=10.99=0.01\alpha = 1 - 0.99 = 0.01。したがって α/2=0.005\alpha/2 = 0.005
z0.0052.576z_{0.005} \approx 2.576 (標準正規分布表より)
問題文より、信頼区間の幅が±20\pm 20時間以内である必要があるため、
z_{\alpha/2} \frac{\sigma}{\sqrt{n}} \le 20
これを nn について解く。
n \ge \left( \frac{z_{\alpha/2} \sigma}{20} \right)^2
σ=100\sigma = 100zα/2=2.576z_{\alpha/2} = 2.576 を代入すると、
n \ge \left( \frac{2.576 \times 100}{20} \right)^2 = (12.88)^2 = 165.8944
標本の大きさ nn は整数である必要があるため、小数点以下を切り上げて、
n \ge 166

3. 最終的な答え

標本の大きさは166以上である必要がある。

「確率論・統計学」の関連問題

1枚の100円硬貨を6回投げるとき、表がちょうど3回だけ出る確率を求めます。

確率二項分布組み合わせ
2025/7/26

(2) 8本のくじの中に当たりくじが3本ある。A, Bの2人が順に1本ずつくじを引く。ただし、Aが引いたくじは元に戻してからBが引く。 (2)-① 2人とも当たる確率を求める。 (2)-② Aが当たり...

確率二項分布独立試行
2025/7/26

1枚の硬貨を3回投げるとき、以下の確率を求めます。 (1) 3回続けて裏が出る確率 (2) 2回以上表が出る確率

確率硬貨確率計算事象余事象
2025/7/26

袋の中に赤玉が2個、白玉が3個、青玉が1個入っている。この袋から玉を1個取り出すとき、白玉が出る確率を求める。

確率確率計算
2025/7/26

1つのサイコロを投げたときに、3の倍数の目が出る確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/26

赤玉3個、白玉4個の合計7個の玉が入っている袋から、同時に2個の玉を取り出すとき、次の確率を求めます。 (1) 2個とも白玉である確率 (2) 2個とも同じ色である確率 (3) 少なくとも1個は赤玉で...

確率組み合わせ余事象
2025/7/26

8本のくじの中に当たりくじが3本ある。このくじを1度に2本引くとき、少なくとも1本は当たる確率を求めよ。

確率確率の計算余事象くじ
2025/7/26

2つのサイコロを同時に投げたとき、出る目の和を確率変数 $X$ とします。$X$ の確率分布を求めなさい。

確率確率分布サイコロ
2025/7/26

白玉2個と黒玉3個が入った袋から、4個の玉を同時に取り出すとき、出る黒玉の個数を$X$とする。このとき、$X$の確率分布を求める。

確率分布組み合わせ確率
2025/7/26

2枚の硬貨を同時に投げて、表が出る硬貨の枚数を $X$ とするとき、$X^2$ の期待値を求める問題です。

期待値確率変数コイン
2025/7/26