IS-LMモデルにおいて、初期状態が与えられたとき、(1)政府支出の増加、(2)名目貨幣供給量の増加がそれぞれ均衡実質GDP $Y^*$ と均衡実質利子率 $r^*$ に与える影響を求める問題です。
2025/7/25
1. 問題の内容
IS-LMモデルにおいて、初期状態が与えられたとき、(1)政府支出の増加、(2)名目貨幣供給量の増加がそれぞれ均衡実質GDP と均衡実質利子率 に与える影響を求める問題です。
2. 解き方の手順
(1) 初期状態の均衡点を求める
まず、IS曲線とLM曲線を導出します。
IS曲線:
これらを について解くと、
(IS曲線)
LM曲線:
ここで、期待インフレ率が0%なので、名目利子率 = 実質利子率 となります。
(LM曲線)
IS曲線とLM曲線の連立方程式を解きます。
初期状態の均衡点は () = (130, 1.26)
(2) 財政政策の変化: に増加
(新しいIS曲線)
LM曲線は変化しないので、
財政政策後の均衡点は () = (300, 1.94)
(3) 金融政策の変化: に増加
(新しいLM曲線)
IS曲線は変化しないので、
金融政策後の均衡点は () = (300, 0.24)
3. 最終的な答え
(1) 財政政策の変更: (300, 1.94)
(2) 金融政策の変更: (300, 0.24)