図(1)と図(2)について、それぞれ①と②の値を求める問題です。図(1)は、長さ60cmの棒が支点から1cmの位置で支えられており、左端に26gのおもり、右端に14gのおもりが吊り下げられています。棒の重さは10gです。図(2)は、長さ60cmの棒が支点から50cmの位置で支えられており、右端に40gのおもりが吊り下げられています。棒の重さは20gです。
2025/7/26
1. 問題の内容
図(1)と図(2)について、それぞれ①と②の値を求める問題です。図(1)は、長さ60cmの棒が支点から1cmの位置で支えられており、左端に26gのおもり、右端に14gのおもりが吊り下げられています。棒の重さは10gです。図(2)は、長さ60cmの棒が支点から50cmの位置で支えられており、右端に40gのおもりが吊り下げられています。棒の重さは20gです。
2. 解き方の手順
**(1) 図(1)について**
棒の左端から支点までの距離は1cm、右端から支点までの距離は60cm - 1cm = 59cmです。
棒の重さは棒の中心にかかると考えて、棒の中心から支点までの距離を計算します。棒の中心は棒の左端から30cmの位置なので、支点から棒の中心までの距離は30cm - 1cm = 29cmです。
モーメントの釣り合いを考えます。支点を中心として、左端のおもりによるモーメントと、棒の重さによるモーメントの合計が、右端のおもりによるモーメントと等しくなるはずです。
モーメントの釣り合いの式は次のようになります。
この式は誤りです。問題文には、図が正しいことを示すと書いてありますので、支点の位置は1cmではなく、 cmとして、計算し直します。
棒の左端から支点までの距離を cmとすると、右端から支点までの距離は cmです。
棒の中心から支点までの距離は cmです。
モーメントの釣り合いの式は次のようになります。
< 30の場合
> 30の場合
しかし、x > 30の場合を仮定しているので、これは不適です。
よって、cmなので、① = 18 となります。
**(2) 図(2)について**
支点から棒の右端までの距離は60cm - 50cm = 10cmです。
棒の重さは棒の中心にかかると考えて、棒の中心から支点までの距離を計算します。棒の中心は棒の左端から30cmの位置なので、支点から棒の中心までの距離は50cm - 30cm = 20cmです。
モーメントの釣り合いを考えます。支点を中心として、棒の重さによるモーメントが、右端のおもりによるモーメントと、棒を支える力によるモーメントと等しくなるはずです。
棒を支える力をとします。
モーメントの釣り合いの式は次のようになります。
これは、棒を支える力 は任意の値を取りうることを示しています。
ここで、鉛直方向の力のつり合いを考えると、
この問題では、鉛直方向の力のつり合いでを求めることはできません。
問題文の指示に従い、全体がつり合うように②に入る適切な数値を求めると、
棒の右端にぶら下がっている重りの重さがなので、棒を支える力の大きさは、全体としてつり合うようにとなる必要があります。
つまり、棒を支える力はなので、② = 60 となります。
3. 最終的な答え
① = 18
② = 60