$x$軸に沿って伝わる正弦波について、時刻$t=0$[s]における波の変位$y$の空間的な変化(図1)と、位置$x=0$[m]にある媒質の変位$y$の時間的な変化(図2)が与えられている。 (1) この波の振幅、波長、周期、振動数、速さを求める。 (2) この波が進行している向きを答える。 (3) この波の変位$y$[m]を、媒質の位置$x$[m]と時刻$t$[s]の関数として$y = A \sin{\pi (Bx + Ct)}$と表すとき、$A$, $B$, $C$に入る数値を求める。

応用数学波動正弦波物理
2025/7/26

1. 問題の内容

xx軸に沿って伝わる正弦波について、時刻t=0t=0[s]における波の変位yyの空間的な変化(図1)と、位置x=0x=0[m]にある媒質の変位yyの時間的な変化(図2)が与えられている。
(1) この波の振幅、波長、周期、振動数、速さを求める。
(2) この波が進行している向きを答える。
(3) この波の変位yy[m]を、媒質の位置xx[m]と時刻tt[s]の関数としてy=Asinπ(Bx+Ct)y = A \sin{\pi (Bx + Ct)}と表すとき、AA, BB, CCに入る数値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
* 振幅AA: 図1より、振幅は5mである。
* 波長λ\lambda: 図1より、波長は4mである。
* 周期TT: 図2より、周期は4sである。
* 振動数ff: 振動数は周期の逆数なので、f=1T=14=0.25f = \frac{1}{T} = \frac{1}{4} = 0.25Hzである。
* 速さvv: 波の速さは、v=fλ=0.25×4=1v = f\lambda = 0.25 \times 4 = 1m/sである。
(2)
図2において、t=0t=0でのyyの値が0であり、ttが増加するとyyも増加していることから、この媒質は最初に正の方向に運動していることがわかる。一方、図1において、x=0x=0でのyyの値が0であり、xxが増加するとyyも増加している。したがって、この波はxx軸の負の方向に進行している。
(3)
* 振幅AA: 振幅は5mなので、①は5である。
* xxの係数BB: 波長が4mなので、Bx=2λx=24x=12xBx = \frac{2}{\lambda} x = \frac{2}{4} x = \frac{1}{2} xとなるようにBBを決める。したがって、②は0.5である。
* ttの係数CC: 周期が4sなので、Ct=2Tt=24t=12tCt = \frac{2}{T}t = \frac{2}{4} t = \frac{1}{2} tとなるようにCCを決める。この波はx軸の負の方向に進んでいるので、振動部分はBx+CtBx+Ctとなる。したがって、③は-0.5である。

3. 最終的な答え

(1) 振幅: 5m, 波長: 4m, 周期: 4s, 振動数: 0.25Hz, 速さ: 1m/s
(2) 負の向き
(3) y=5sinπ(0.5x0.5t)y = 5 \sin{\pi (0.5 x - 0.5 t)}
①: 5
②: 0.5
③: -0.5

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