中性子の半減期が10分(600秒)であるとき、1秒あたりの崩壊確率を求めよ。ただし、$\ln 2 = 0.7$ とする。答えは既約分数 $\frac{n}{m}$ で表す。

応用数学指数関数放射性崩壊半減期近似
2025/7/26

1. 問題の内容

中性子の半減期が10分(600秒)であるとき、1秒あたりの崩壊確率を求めよ。ただし、ln2=0.7\ln 2 = 0.7 とする。答えは既約分数 nm\frac{n}{m} で表す。

2. 解き方の手順

まず、放射性崩壊の式を考える。中性子の数をN(t)N(t)、初期の中性子の数をN0N_0とすると、
N(t)=N0ektN(t) = N_0 e^{-kt}
ここで、kkは崩壊定数である。
半減期の定義から、t=600t = 600秒のとき、N(t)=12N0N(t) = \frac{1}{2}N_0となる。したがって、
12N0=N0e600k\frac{1}{2} N_0 = N_0 e^{-600k}
12=e600k\frac{1}{2} = e^{-600k}
両辺の自然対数をとると、
ln12=600k\ln \frac{1}{2} = -600k
ln2=600k-\ln 2 = -600k
ln2=600k\ln 2 = 600k
k=ln2600k = \frac{\ln 2}{600}
問題文よりln2=0.7\ln 2 = 0.7なので、
k=0.7600=76000k = \frac{0.7}{600} = \frac{7}{6000}
1秒あたりの崩壊確率は、1ek1 - e^{-k} で近似できる(ただし、kkが小さい場合)。
1ekk1 - e^{-k} \approx k
したがって、1秒あたりの崩壊確率は、kkとほぼ等しい。
よって、崩壊確率は76000\frac{7}{6000}

3. 最終的な答え

76000\frac{7}{6000}

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