方程式 $|x^2 - x - 2| - x + k = 0$ の実数解の個数が3個以上となる $k$ の値の範囲を求めよ。

代数学方程式絶対値グラフ二次関数
2025/7/26

1. 問題の内容

方程式 x2x2x+k=0|x^2 - x - 2| - x + k = 0 の実数解の個数が3個以上となる kk の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を x2x2=xk|x^2 - x - 2| = x - k と変形する。
次に、y=x2x2y = |x^2 - x - 2| のグラフと y=xky = x - k のグラフの交点の個数が3個以上となる kk の範囲を考える。
y=x2x2=(x2)(x+1)y = |x^2 - x - 2| = |(x - 2)(x + 1)| であるから、 x2x2=0x^2 - x - 2 = 0 となるのは x=2x = 2x=1x = -1 のときである。
y=x2x2y = x^2 - x - 2 のグラフを考える。頂点の座標は、x=12x = \frac{1}{2} のとき y=(12)2122=142484=94y = (\frac{1}{2})^2 - \frac{1}{2} - 2 = \frac{1}{4} - \frac{2}{4} - \frac{8}{4} = -\frac{9}{4} である。
したがって、頂点の座標は (12,94)(\frac{1}{2}, -\frac{9}{4}) である。
y=x2x2y = |x^2 - x - 2| のグラフは、y=x2x2y = x^2 - x - 2 のグラフの y<0y < 0 の部分を xx 軸に関して折り返したものである。したがって、頂点の座標は (12,94)(\frac{1}{2}, \frac{9}{4}) になる。
y=xky = x - k は傾きが1の直線である。この直線が y=x2x2y = |x^2 - x - 2| のグラフと3個以上の交点を持つような kk の範囲を考える。
y=xky = x - k が点 (1,0)(-1, 0) を通るとき、0=1k0 = -1 - k より k=1k = -1 である。
y=xky = x - k が点 (2,0)(2, 0) を通るとき、0=2k0 = 2 - k より k=2k = 2 である。
y=xky = x - k が点 (12,94)(\frac{1}{2}, \frac{9}{4}) を通るとき、94=12k\frac{9}{4} = \frac{1}{2} - k より k=1294=2494=74k = \frac{1}{2} - \frac{9}{4} = \frac{2}{4} - \frac{9}{4} = -\frac{7}{4} である。
グラフを描いて考えると、直線 y=xky = x - k が点 (1,0)(-1, 0) を通る(つまり、k=1k = -1)とき、y=x2x2y = |x^2 - x - 2| との交点は、x=1x = -1x3.7x \approx 3.7x0.7x \approx -0.7 の3点となる。
直線 y=xky = x - k が点 (12,94)(\frac{1}{2}, \frac{9}{4}) を通る(つまり、k=74k = -\frac{7}{4})とき、y=x2x2y = |x^2 - x - 2| との交点は、x=12x = \frac{1}{2}x1.2x \approx -1.2x3.2x \approx 3.2 の3点となる。
kk の値が 1-1 より大きくなると交点は2個になる。
kk の値が 74-\frac{7}{4} より小さくなると交点は2個になる。
kk の値が 74-\frac{7}{4} のとき、交点の数は3個である。
kk の値が 1-1 のとき、交点の数は3個である。
k=2k = 2 のとき、交点の数は2個である。
y=xky = x - ky=x2x2y = x^2 - x - 2 (ただし、x<1x < -1 または x>2x > 2) と接するときを考える。
xk=x2x2x - k = x^2 - x - 2 より、x22x+(k2)=0x^2 - 2x + (k - 2) = 0 である。判別式 D=(2)24(k2)=44k+8=124kD = (-2)^2 - 4(k - 2) = 4 - 4k + 8 = 12 - 4k である。
D=0D = 0 となるのは k=3k = 3 のときである。このとき、x=1x = 1 で、y=2y = -2 となるので、y=x2x2y = |x^2 - x - 2| 上に点 (1,94)(1, \frac{9}{4}) があることになり、y=xky = x - k との交点の数は3個となる。
したがって、実数解の個数が3個以上となる kk の範囲は 74k1-\frac{7}{4} \le k \le -1 である。

3. 最終的な答え

74k1-\frac{7}{4} \le k \le -1

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