平面内の任意の幾何ベクトル $\mathbf{v}$ が、与えられた2つのベクトル $\mathbf{a}$ と $\mathbf{b}$ の線形結合で表せることを示す問題です。写真にメモ書きがあり、 $v_1 = 3y - 10x$ $v_2 = 3x + y$ と書かれています。また、メモ書きには $v_1 - v_2 = -11x$ $x = -\frac{v_1 - v_2}{11}$ と書かれています。

代数学線形代数ベクトル線形結合一次独立連立方程式
2025/7/26

1. 問題の内容

平面内の任意の幾何ベクトル v\mathbf{v} が、与えられた2つのベクトル a\mathbf{a}b\mathbf{b} の線形結合で表せることを示す問題です。写真にメモ書きがあり、
v1=3y10xv_1 = 3y - 10x
v2=3x+yv_2 = 3x + y
と書かれています。また、メモ書きには
v1v2=11xv_1 - v_2 = -11x
x=v1v211x = -\frac{v_1 - v_2}{11}
と書かれています。

2. 解き方の手順

与えられた連立方程式から xxyyv1v_1v2v_2 で表すことを目指します。
v1=3y10xv_1 = 3y - 10x (1)
v2=3x+yv_2 = 3x + y (2)
式(2)を3倍すると
3v2=9x+3y3v_2 = 9x + 3y (3)
式(1)から式(3)を引くと
v13v2=3y10x(9x+3y)=19xv_1 - 3v_2 = 3y - 10x - (9x + 3y) = -19x
よって
x=3v2v119x = \frac{3v_2 - v_1}{19}
式(1)を3倍すると
3v1=9y30x3v_1 = 9y - 30x (4)
式(2)を10倍すると
10v2=30x+10y10v_2 = 30x + 10y (5)
式(4)と式(5)を足すと
3v1+10v2=9y30x+30x+10y=19y3v_1 + 10v_2 = 9y - 30x + 30x + 10y = 19y
よって
y=3v1+10v219y = \frac{3v_1 + 10v_2}{19}
ベクトル v\mathbf{v} の成分が (v1,v2)(v_1, v_2) であり、ベクトル a\mathbf{a}b\mathbf{b} の成分がそれぞれ (3, 10) と (3, 1) であるとすると、
v=3v2v119a+3v1+10v219b\mathbf{v} = \frac{3v_2 - v_1}{19} \mathbf{a} + \frac{3v_1 + 10v_2}{19} \mathbf{b}
と表せることを示せばよい。しかし、問題文よりベクトルa\mathbf{a}b\mathbf{b}が与えられていないため、一般的に証明する。
平面上の任意のベクトルa=(a1,a2)\mathbf{a}=(a_1, a_2)b=(b1,b2)\mathbf{b}=(b_1, b_2)が一次独立であるとする。つまり、a1b2a2b10a_1 b_2 - a_2 b_1 \neq 0とする。平面上の任意のベクトルv=(v1,v2)\mathbf{v}=(v_1, v_2)が、a\mathbf{a}b\mathbf{b}の線形結合で表せると仮定すると、ある実数ssttが存在して、
v=sa+tb\mathbf{v} = s\mathbf{a} + t\mathbf{b}
が成り立つ。これは成分で書くと
v1=sa1+tb1v_1 = s a_1 + t b_1
v2=sa2+tb2v_2 = s a_2 + t b_2
となる。この連立方程式をssttについて解けば、
s=v1b2v2b1a1b2a2b1s = \frac{v_1 b_2 - v_2 b_1}{a_1 b_2 - a_2 b_1}
t=v2a1v1a2a1b2a2b1t = \frac{v_2 a_1 - v_1 a_2}{a_1 b_2 - a_2 b_1}
となり、ssttが一意に定まる。したがって、平面上の任意のベクトルv\mathbf{v}は、一次独立なベクトルa\mathbf{a}b\mathbf{b}の線形結合で表せる。

3. 最終的な答え

平面上の任意のベクトルは、一次独立な2つのベクトル a\mathbf{a}b\mathbf{b} の線形結合で表せる。

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