袋の中に赤玉3個、白玉2個が入っている。この袋から1個の玉を取り出して色を確認した後、袋に戻す。この操作を5回繰り返すとき、以下の確率を求めよ。 (1) 赤玉が4回以上出る確率。 (2) 少なくとも1回赤玉が出る確率。

確率論・統計学確率二項分布余事象
2025/4/4

1. 問題の内容

袋の中に赤玉3個、白玉2個が入っている。この袋から1個の玉を取り出して色を確認した後、袋に戻す。この操作を5回繰り返すとき、以下の確率を求めよ。
(1) 赤玉が4回以上出る確率。
(2) 少なくとも1回赤玉が出る確率。

2. 解き方の手順

(1) 赤玉が4回以上出る確率
5回の試行で赤玉が出る回数は4回または5回である。
赤玉が1回出る確率は 3/53/5、白玉が出る確率は 2/52/5 である。
4回赤玉が出る確率は、二項定理より
P(4)=5C4(35)4(25)1=58162525=8103125=162625P(4) = {}_5 C_4 (\frac{3}{5})^4 (\frac{2}{5})^1 = 5 \cdot \frac{81}{625} \cdot \frac{2}{5} = \frac{810}{3125} = \frac{162}{625}
5回赤玉が出る確率は、
P(5)=5C5(35)5(25)0=124331251=2433125P(5) = {}_5 C_5 (\frac{3}{5})^5 (\frac{2}{5})^0 = 1 \cdot \frac{243}{3125} \cdot 1 = \frac{243}{3125}
したがって、赤玉が4回以上出る確率は
P(4)+P(5)=162625+2433125=8103125+2433125=10533125P(4) + P(5) = \frac{162}{625} + \frac{243}{3125} = \frac{810}{3125} + \frac{243}{3125} = \frac{1053}{3125}
(2) 少なくとも1回赤玉が出る確率
少なくとも1回赤玉が出る事象は、1回も赤玉が出ない事象の余事象である。
つまり、5回とも白玉が出る確率を1から引けば良い。
5回とも白玉が出る確率は、
P(0)=(25)5=323125P(0) = (\frac{2}{5})^5 = \frac{32}{3125}
したがって、少なくとも1回赤玉が出る確率は、
1P(0)=1323125=3125323125=309331251 - P(0) = 1 - \frac{32}{3125} = \frac{3125 - 32}{3125} = \frac{3093}{3125}

3. 最終的な答え

(1) 10533125\frac{1053}{3125}
(2) 30933125\frac{3093}{3125}

「確率論・統計学」の関連問題

ある学年の生徒100人のうち、男子生徒が45人、女子生徒が55人いる。運動部に所属している男子生徒は25人、女子生徒は30人である。この学年の生徒の中から1人を選ぶとき、次の確率を求めよ。 (1) 選...

確率条件付き確率事象
2025/4/12

12本のくじの中に3本の当たりくじがある。この中から、引いたくじを元に戻しながら1本ずつ3回引くとき、1回だけ当たる確率を求める問題です。

確率確率分布独立試行くじ
2025/4/12

1から5までの数字が書かれたカードがそれぞれ3枚ずつ、合計15枚ある。この中から2枚のカードを同時に引くとき、以下の確率を求める。 (1) 1枚だけが奇数である確率 (2) 少なくとも1枚が奇数である...

確率組み合わせ余事象
2025/4/12

生徒4人と先生3人がいる。 (1) この7人が1列に並ぶとき、生徒4人が隣り合う並び方は何通りか。 (2) この7人が1列に並ぶとき、先生どうしが隣り合わない並び方は何通りか。 (3) この7人の中か...

順列組合せ場合の数組み合わせ
2025/4/12

袋の中に1, 2, 3, 4の数字が書かれたカードがそれぞれ2枚ずつ、合計8枚入っている。この袋から3枚のカードを同時に取り出す。 (1) 取り出したカードに書かれている3つの数の和が10になる確率を...

確率組み合わせ場合の数確率分布
2025/4/11

問題3は正六角形上の点の移動に関する確率の問題、問題4は2次関数のグラフに関する問題です。

確率場合の数二次関数幾何
2025/4/11

$x$ と $y$ の相関係数が $-0.9$ の散布図として適切なものを、選択肢の 1 から 4 の中から選びます。

相関係数散布図相関
2025/4/11

7人の生徒の英語のテストの得点が、6, 7, 8, 4, 5, 2, 10である。7人の得点の平均点は6点であることが与えられている。このとき、英語の得点の分散を求める。

分散統計平均データの分析
2025/4/11

20本のくじの中に当たりくじが5本入っています。A, Bの2人がこの順に1本ずつくじを引きます。引いたくじは元に戻しません。 このとき、以下の確率を求めます。 * Aが当たる確率 * Aが外れ、Bが当...

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/10

袋Aには赤玉3個、白玉5個が入っており、袋Bには赤玉4個、白玉4個が入っている。それぞれの袋から玉を1個ずつ取り出すとき、両方とも赤玉が出る確率を求める問題です。

確率事象独立事象組み合わせ
2025/4/10