4次方程式 $x^4 - 8x^2 + k = 0$ が異なる4つの実数解をもつような $k$ の値の範囲を求めます。

代数学4次方程式実数解判別式二次方程式解の公式
2025/7/26

1. 問題の内容

4次方程式 x48x2+k=0x^4 - 8x^2 + k = 0 が異なる4つの実数解をもつような kk の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

まず、x2=tx^2 = t とおくと、与えられた4次方程式は tt の2次方程式 t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0 になります。
4次方程式が異なる4つの実数解を持つためには、この2次方程式が異なる2つの正の実数解を持たなければなりません。
tt に関する2次方程式 t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0 の判別式を DD とすると、異なる2つの実数解を持つためには D>0D > 0 が必要です。
また、2つの解が共に正であるためには、解の和が正、解の積が正である必要があります。
t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0 の判別式 DD は、
D=(8)24(1)(k)=644kD = (-8)^2 - 4(1)(k) = 64 - 4k
D>0D > 0 より、 644k>064 - 4k > 0 なので 4k<644k < 64 となり k<16k < 16 が得られます。
t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0 の解を α\alpha, β\beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=8\alpha + \beta = 8
αβ=k\alpha \beta = k
α+β>0\alpha + \beta > 0 は常に満たされています。なぜなら、α+β=8\alpha + \beta = 8 だからです。
αβ>0\alpha \beta > 0 より、k>0k > 0 が得られます。
さらに、x2=tx^2 = t より、 tt が正の解を持つ必要があります。tt の解が正であるためには、
t1>0t_1 > 0 かつ t2>0t_2 > 0 である必要があります。
x2=t1x^2 = t_1x2=t2x^2 = t_2はそれぞれ2つの実数解を持ちます。したがって、4つの実数解を持ちます。
t1,t2t_1, t_2 が共に正であるためには、t28t+k=0t^2 - 8t + k = 0 の解が正である必要があります。
解が正である条件は、0<k<160 < k < 16 です。

3. 最終的な答え

0<k<160 < k < 16

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