垂心の性質を利用します。
三角形ABCの垂心Hについて、以下の性質が成り立ちます。
∠BHC=180∘−∠A ∠BHC=120∘より、 120∘=180∘−∠A ∠A=180∘−120∘=60∘ BHは頂点BからACへの垂線であり、CHは頂点CからABへの垂線です。
したがって、∠HBC=x、∠HCB=yとすると、 ∠BHC+x+y=180∘ (三角形BHCの内角の和) 120∘+x+y=180∘ x+y=60∘ また、三角形ABCの内角の和は180°なので、
∠A+∠B+∠C=180∘ 60∘+∠B+∠C=180∘ ∠B+∠C=120∘ ∠B=x+∠ABH ∠C=y+∠ACH ∠ABH=90∘−∠A=90−60=30 となることはないことに注意しましょう。 AHはAからBCへの垂線ではないため、角xを直接計算することは難しいです。
垂心の性質として、∠BHC=180∘−∠A があります。 これを利用すると、∠A=180∘−120∘=60∘ となります。 次に、四角形AFHE(FはBからACに下ろした垂線の足、EはCからABに下ろした垂線の足)に注目すると、∠AFH=∠AEH=90∘であるため、∠A+∠FHE=180∘が成り立ちます。 ∠FHE=∠BHC=120∘なので、60∘+120∘=180∘となります。 ∠BCH=yとおくと、 ∠HBC+∠HCB+∠BHC=180∘ x+y+120∘=180∘ x+y=60∘ ∠ABC+∠ACB=180∘−60∘=120∘ ∠HBC=xであり、 BHはBからACへの垂線ではありません。したがって、三角形BCHが直角三角形であるとは限りません。 ∠HBC+∠HCB+∠BHC=180∘ x+∠HCB+120∘=180∘ x+∠HCB=60∘ この式だけではxを求めることはできません。
∠A=60∘であることと、Hが垂心であることより、 ∠HBC=30∘