円Xは四角形PQRSに内接しており、四角形PQRSの辺を延長した直線と円A,B,C,Dが接している。円A,B,C,Xの半径がそれぞれ2,1,4,3であるとき、円Dの半径を求める。

幾何学幾何Descartesの円の定理接する円
2025/7/27

1. 問題の内容

円Xは四角形PQRSに内接しており、四角形PQRSの辺を延長した直線と円A,B,C,Dが接している。円A,B,C,Xの半径がそれぞれ2,1,4,3であるとき、円Dの半径を求める。

2. 解き方の手順

この問題は、Descartesの円の定理を利用して解くことができます。Descartesの円の定理とは、互いに接する4つの円の半径をそれぞれr1,r2,r3,r4r_1, r_2, r_3, r_4とすると、以下の関係が成り立つというものです。
(1r1+1r2+1r3+1r4)2=2(1r12+1r22+1r32+1r42)(\frac{1}{r_1} + \frac{1}{r_2} + \frac{1}{r_3} + \frac{1}{r_4})^2 = 2(\frac{1}{r_1^2} + \frac{1}{r_2^2} + \frac{1}{r_3^2} + \frac{1}{r_4^2})
この定理において、外側の直線は半径が無限大の円として考えることができ、1r=0\frac{1}{r} = 0として扱います。
問題の図において、円A, B, C, X, D はそれぞれ四角形PQRSの辺の延長線に接しているため、Descartesの円の定理を変形した以下の式を利用できます。
ϵ1+ϵ2+ϵ3+ϵ4=0\epsilon_1 + \epsilon_2 + \epsilon_3 + \epsilon_4 = 0
ここで ϵi=±1ri\epsilon_i = \pm \frac{1}{r_i} であり、符号は円が他の円を内包する場合はマイナス、外側にある場合はプラスとなります。
本問の場合、円A, B, C, D は直線に接しているため、直線に対応する曲率(半径の逆数)は0と考えることができます。
また、円Xは四角形に内接しており、円A, B, C, D は四角形の外側にあると考えられるので、円A, B, C, Dに対応する曲率はプラス、円Xに対応する曲率はマイナスになります。
したがって、円A, B, C, Dの半径をrA,rB,rC,rDr_A, r_B, r_C, r_D、円Xの半径をrXr_Xとすると、以下のように記述できます。
1rA+1rB+1rC1rX1rD=0\frac{1}{r_A} + \frac{1}{r_B} + \frac{1}{r_C} - \frac{1}{r_X} - \frac{1}{r_D} = 0
与えられた値 rA=2,rB=1,rC=4,rX=3r_A = 2, r_B = 1, r_C = 4, r_X = 3 を代入すると、
12+11+1413=1rD\frac{1}{2} + \frac{1}{1} + \frac{1}{4} - \frac{1}{3} = \frac{1}{r_D}
6+12+3412=1rD\frac{6+12+3-4}{12} = \frac{1}{r_D}
1712=1rD\frac{17}{12} = \frac{1}{r_D}
rD=1217r_D = \frac{12}{17}

3. 最終的な答え

円Dの半径は 1217\frac{12}{17} です。

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