与えられた行列 $A = \begin{bmatrix} -2 & -4 \\ 1 & 2 \end{bmatrix}$ について、以下の問題を解く。 (1) $A\mathbf{x} = \mathbf{b}$ が解を持つための $p, q$ の条件を求める。ここで $\mathbf{b} = \begin{bmatrix} p \\ q \end{bmatrix}$ である。

代数学線形代数行列連立一次方程式ランク
2025/7/27

1. 問題の内容

与えられた行列 A=[2412]A = \begin{bmatrix} -2 & -4 \\ 1 & 2 \end{bmatrix} について、以下の問題を解く。
(1) Ax=bA\mathbf{x} = \mathbf{b} が解を持つための p,qp, q の条件を求める。ここで b=[pq]\mathbf{b} = \begin{bmatrix} p \\ q \end{bmatrix} である。

2. 解き方の手順

連立一次方程式 Ax=bA\mathbf{x} = \mathbf{b} が解を持つための条件は、拡大行列 [Ab][A | \mathbf{b}] のランクと行列 AA のランクが等しいことである。つまり、rank(A)=rank([Ab])\text{rank}(A) = \text{rank}([A | \mathbf{b}]) でなければならない。
まず、行列 AA のランクを求める。行列 AA の2行目は1行目の 1/2-1/2 倍であるため、行列 AA のランクは1である。つまり rank(A)=1\text{rank}(A) = 1
次に、拡大行列 [Ab][A | \mathbf{b}] を考える。
[Ab]=[24p12q][A | \mathbf{b}] = \begin{bmatrix} -2 & -4 & p \\ 1 & 2 & q \end{bmatrix}
この行列を簡約化する。2行目に1行目の 1/21/2 倍を加える。
[24p00q+12p]\begin{bmatrix} -2 & -4 & p \\ 0 & 0 & q + \frac{1}{2}p \end{bmatrix}
拡大行列 [Ab][A | \mathbf{b}] のランクが1であるためには、3列2行目の要素が0でなければならない。つまり、
q+12p=0q + \frac{1}{2}p = 0
したがって、2q+p=02q + p = 0 または p=2qp = -2q

3. 最終的な答え

x\mathbf{x} が存在するための条件は、p=2qp = -2q である。

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