2次関数 $y = x^2 + 2(a-1)x$ のグラフを$C$とする。 (1) $C$の頂点の座標を求める。 (2) 2次関数①の$-1 \le x \le 1$における最小値を求める。 (3) 最小値を$a$の関数と考えたとき、それが最大となる$a$の値を求める。

代数学二次関数グラフ最大値最小値平方完成
2025/7/27

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2(a1)xy = x^2 + 2(a-1)x のグラフをCCとする。
(1) CCの頂点の座標を求める。
(2) 2次関数①の1x1-1 \le x \le 1における最小値を求める。
(3) 最小値をaaの関数と考えたとき、それが最大となるaaの値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2次関数を平方完成する。
y=x2+2(a1)x=(x+(a1))2(a1)2=(x+a1)2(a22a+1)y = x^2 + 2(a-1)x = (x + (a-1))^2 - (a-1)^2 = (x + a - 1)^2 - (a^2 - 2a + 1)
よって、頂点の座標は (1a,a2+2a1)(1-a, -a^2 + 2a - 1) となる。
ア= -1, イ= 1, ウ= -1, エ= 1
(2) y=(x+a1)2(a1)2y = (x+a-1)^2 - (a-1)^2の頂点のxx座標は x=a+1x=-a+1である。
1x1-1 \le x \le 1における最小値を考えるので、
(i) a+1[1,1]-a+1 \in [-1, 1]のとき、すなわち、1a+11-1 \le -a+1 \le 1
0a20 \le a \le 2のとき、最小値は頂点のyy座標であるa2+2a1=(a1)2-a^2 + 2a -1 = -(a-1)^2となる。
(ii) a+1>1-a+1 > 1のとき、すなわち、a<0a < 0のとき、最小値はx=1x=1のときの値で、
y=1+2(a1)=2a1y = 1 + 2(a-1) = 2a - 1
(iii) a+1<1-a+1 < -1のとき、すなわち、a>2a > 2のとき、最小値はx=1x=-1のときの値で、
y=12(a1)=2a+3y = 1 - 2(a-1) = -2a + 3
最小値が1(a1)2-1(a-1)^2となるaaの範囲は0a20 \le a \le 2。 オ= 0, カ= 2
a>2a>2のとき、最小値は2a+3-2a + 3。 キク= -2, ケ= 3
a<0a<0のとき、最小値は2a12a - 1。 コ= 2, サ= 1
(3) 最小値m(a)m(a)
m(a)={2a1a<0(a1)20a22a+3a>2m(a) = \begin{cases} 2a - 1 & a < 0 \\ -(a-1)^2 & 0 \le a \le 2 \\ -2a + 3 & a > 2 \end{cases}
m(a)m(a)が最大となるのは、a=1a=1のとき。
なぜなら、a<0a < 0のとき2a1<12a - 1 < -10a20 \le a \le 2のとき、(a1)20-(a-1)^2 \le 0a>2a > 2のとき、2a+3<1-2a + 3 < -1であり、a=1a=1のとき、m(1)=0m(1) = 0
したがって、シ= 1

3. 最終的な答え

ア= -1
イ= 1
ウ= -1
エ= 1
オ= 0
カ= 2
キク= -2
ケ= 3
コ= 2
サ= 1
シ= 1

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