実数 $x, y$ が不等式 $x^2 + xy + y^2 \le 3$ を満たすとき、$X = x+y$, $Y = xy$ について、点 $(X, Y)$ の存在する範囲を $XY$ 平面上に図示せよ。

代数学不等式二次方程式実数領域
2025/7/27

1. 問題の内容

実数 x,yx, y が不等式 x2+xy+y23x^2 + xy + y^2 \le 3 を満たすとき、X=x+yX = x+y, Y=xyY = xy について、点 (X,Y)(X, Y) の存在する範囲を XYXY 平面上に図示せよ。

2. 解き方の手順

与えられた不等式を変形し、XXYY で表します。
x2+xy+y2=(x+y)2xyx^2 + xy + y^2 = (x+y)^2 - xy であるから、
x2+xy+y23x^2 + xy + y^2 \le 3 は、
(x+y)2xy3(x+y)^2 - xy \le 3 となります。
X=x+yX = x+y, Y=xyY = xy を代入すると、
X2Y3X^2 - Y \le 3 となります。
よって、YX23Y \ge X^2 - 3 という条件が得られます。
次に、x,yx, y が実数であるための条件を考えます。x,yx, y を解とする tt の2次方程式を考えます。
t2(x+y)t+xy=0t^2 - (x+y)t + xy = 0 より、
t2Xt+Y=0t^2 - Xt + Y = 0 となります。
x,yx, y が実数であるためには、この2次方程式の判別式 DDD0D \ge 0 を満たす必要があります。
D=X24Y0D = X^2 - 4Y \ge 0
よって、YX24Y \le \frac{X^2}{4} という条件が得られます。
したがって、求める範囲は、
YX23Y \ge X^2 - 3 かつ YX24Y \le \frac{X^2}{4} を満たす領域となります。
これらの不等式を満たす領域を XYXY 平面上に図示します。
Y=X23Y = X^2 - 3Y=X24Y = \frac{X^2}{4} の交点を求めます。
X23=X24X^2 - 3 = \frac{X^2}{4}
34X2=3\frac{3}{4} X^2 = 3
X2=4X^2 = 4
X=±2X = \pm 2
X=2X = 2 のとき、Y=1Y = 1
X=2X = -2 のとき、Y=1Y = 1

3. 最終的な答え

求める領域は、YX23Y \ge X^2 - 3YX24Y \le \frac{X^2}{4} で囲まれた領域です。
Y=X23Y = X^2 - 3 (放物線) と Y=X24Y = \frac{X^2}{4} (放物線) の交点は (2,1)(-2, 1)(2,1)(2, 1) です。
したがって、求める領域は、2つの放物線で囲まれた領域であり、境界を含む。

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