(1) 大、中、小の3つのサイコロを投げるとき、少なくとも1つは3の倍数の目が出る確率を求めよ。 (2) 大、中、小の3つのサイコロを投げるとき、3つの目の積が偶数である確率を求めよ。 (3) 6枚の硬貨を同時に投げるとき、少なくとも1枚は表が出る確率を求めよ。 (4) 男子5人、女子4人の中から3人の代表を選ぶとき、少なくとも男女1名ずつは選ばれる確率を求めよ。

確率論・統計学確率余事象サイコロ硬貨組み合わせ
2025/7/27

1. 問題の内容

(1) 大、中、小の3つのサイコロを投げるとき、少なくとも1つは3の倍数の目が出る確率を求めよ。
(2) 大、中、小の3つのサイコロを投げるとき、3つの目の積が偶数である確率を求めよ。
(3) 6枚の硬貨を同時に投げるとき、少なくとも1枚は表が出る確率を求めよ。
(4) 男子5人、女子4人の中から3人の代表を選ぶとき、少なくとも男女1名ずつは選ばれる確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 少なくとも1つは3の倍数の目が出る確率を求める問題。余事象を考える。「少なくとも1つは3の倍数の目が出る」の余事象は「すべてのサイコロで3の倍数以外の目が出る」である。
3の倍数の目は3と6の2つなので、3の倍数以外の目は1,2,4,5の4つである。
1つのサイコロで3の倍数以外の目が出る確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3} である。
3つのサイコロすべてで3の倍数以外の目が出る確率は (23)3=827(\frac{2}{3})^3 = \frac{8}{27} である。
したがって、少なくとも1つは3の倍数の目が出る確率は 1827=19271 - \frac{8}{27} = \frac{19}{27} である。
(2) 3つの目の積が偶数である確率を求める問題。余事象を考える。「3つの目の積が偶数である」の余事象は「3つの目の積が奇数である」である。
3つの目の積が奇数になるのは、すべての目が奇数である場合である。
1つのサイコロで奇数の目が出る確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} である。
3つのサイコロすべてで奇数の目が出る確率は (12)3=18(\frac{1}{2})^3 = \frac{1}{8} である。
したがって、3つの目の積が偶数である確率は 118=781 - \frac{1}{8} = \frac{7}{8} である。
(3) 少なくとも1枚は表が出る確率を求める問題。余事象を考える。「少なくとも1枚は表が出る」の余事象は「すべて裏が出る」である。
1枚の硬貨で裏が出る確率は 12\frac{1}{2} である。
6枚すべてで裏が出る確率は (12)6=164(\frac{1}{2})^6 = \frac{1}{64} である。
したがって、少なくとも1枚は表が出る確率は 1164=63641 - \frac{1}{64} = \frac{63}{64} である。
(4) 少なくとも男女1名ずつ選ばれる確率を求める問題。余事象を考える。「少なくとも男女1名ずつ選ばれる」の余事象は「全員が男子である」または「全員が女子である」である。
3人の代表を選ぶ総数は (93)=9×8×73×2×1=84{9 \choose 3} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84 通りである。
全員が男子である選び方は (53)=5×4×33×2×1=10{5 \choose 3} = \frac{5 \times 4 \times 3}{3 \times 2 \times 1} = 10 通りである。
全員が女子である選び方は (43)=4×3×23×2×1=4{4 \choose 3} = \frac{4 \times 3 \times 2}{3 \times 2 \times 1} = 4 通りである。
したがって、少なくとも男女1名ずつ選ばれる確率は 110+484=11484=116=561 - \frac{10+4}{84} = 1 - \frac{14}{84} = 1 - \frac{1}{6} = \frac{5}{6} である。

3. 最終的な答え

(1) 1927\frac{19}{27}
(2) 78\frac{7}{8}
(3) 6364\frac{63}{64}
(4) 56\frac{5}{6}

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