(1) X=1となる確率
X=1となるのは、5回の試行のうち1回だけ金貨が表で銀貨が裏になり、残りの4回は金貨が裏になる場合である。
1回の試行で、金貨が表で銀貨が裏になる確率は 21×21=41 である。 1回の試行で、金貨が裏になる確率は 21 である。 したがって、X=1となる確率は、
P(X=1)=5C1×(41)1×(21)4=5×41×161=645 (2) X=3となる確率
X=3となるのは、次の2つの場合がある。
(a) 金貨が表で銀貨が裏となるのが3回で、残りの2回は金貨が裏となる。
(b) 金貨が表で銀貨が表となるのが1回、金貨が表で銀貨が裏となるのが1回、残りの3回は金貨が裏となる。
(a)の確率は、5C3(41)3(21)2=10×641×41=25610=1285 (b)の確率は、5C1×4C1×(41)1×(41)1×(21)3=5×4×161×81=12820=325 したがって、X=3となる確率は、
P(X=3)=1285+325=1285+12820=12825 (3) Xが偶数となる確率
各試行で得られる点数は0, 1, 2のいずれかであり、それぞれの確率は 21,41,41 である。 Xが偶数になるのは、X = 0, 2, 4, 6, 8, 10 の場合である。
Xが奇数になるのは、X = 1, 3, 5, 7, 9 の場合である。
各試行で得られる点数が偶数である確率は 21+41=43、奇数である確率は 41 である。 Xが偶数である確率をPeven, 奇数である確率をPoddとおくと、 Peven+Podd=1が成り立つ。 それぞれの試行で得られる点数をaiとする。 X=a1+a2+a3+a4+a5 Xが偶数になる確率をp, 奇数になる確率をqとする。 1回の試行で、偶数点になる確率はP(ai=0 or 2)=21+41=43 奇数点になる確率はP(ai=1)=41 (43+41)5=1 (43−41)5=(21)5=321 Peven−Podd=(43−41)5=321 Peven+Podd=1 2Peven=1+321=3233 Peven=6433