## 問題6.4 の解答
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1. 問題の内容
与えられた3つの行列について、それぞれの固有値と、実数値の固有値に対応する固有ベクトルを求める問題です。
(1)
(2)
(3)
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2. 解き方の手順
各行列について、以下の手順で固有値と固有ベクトルを求めます。
1. **固有方程式を立てる**: 行列 $A$ に対して、固有方程式 $|A - \lambda I| = 0$ を立てます。ここで $\lambda$ は固有値、 $I$ は単位行列です。
2. **固有値を求める**: 固有方程式を解き、固有値 $\lambda$ を求めます。
3. **固有ベクトルを求める**: 各固有値 $\lambda$ に対して、$(A - \lambda I) \mathbf{v} = \mathbf{0}$ を満たす固有ベクトル $\mathbf{v}$ を求めます。
**(1) の解答**
1. **固有方程式**:
2. **固有値**:
よって、 または 。
を解くと、 (複素数)
実数固有値は のみ。
3. **固有ベクトル**:
のとき、
より 。 より なので、, 。
よって、 は任意。固有ベクトルは の定数倍。
**(2) の解答**
1. **固有方程式**:
2. **固有値**:
または 。
を解くと、 (複素数)
実数固有値は のみ。
3. **固有ベクトル**:
のとき、
、 より 。
よって、固有ベクトルは の定数倍。
**(3) の解答**
1. **固有方程式**:
2. **固有値**:
よって、。
3. **固有ベクトル**:
* のとき、
より 。よって、固有ベクトルは の定数倍。
* のとき、
より 。よって、固有ベクトルは の定数倍。
* のとき、
より 。よって、固有ベクトルは の定数倍。
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3. 最終的な答え
**(1)**
* 固有値:
* 実数固有値に対する固有ベクトル: に対する固有ベクトルは の定数倍。
**(2)**
* 固有値:
* 実数固有値に対する固有ベクトル: に対する固有ベクトルは の定数倍。
**(3)**
* 固有値:
* 実数固有値に対する固有ベクトル:
* に対する固有ベクトルは の定数倍。
* に対する固有ベクトルは の定数倍。
* に対する固有ベクトルは の定数倍。