与えられた連立不等式 $\begin{cases} x - \frac{4-x}{2} < 7 & \cdots ① \\ 2 - x < x - 2(a+3) & \cdots ② \end{cases}$ について、以下の問いに答える。 (1) 不等式①と②の解をそれぞれ求める。 (2) 不等式①と②を同時に満たす整数 $x$ がただ一つであるような整数 $a$ の値を求める。 (3) $x \ge 0$ を満たすすべての $x$ に対して、不等式②が成立するような $a$ の範囲を求める。

代数学不等式連立不等式解の範囲整数解
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた連立不等式
$\begin{cases}
x - \frac{4-x}{2} < 7 & \cdots ① \\
2 - x < x - 2(a+3) & \cdots ②
\end{cases}$
について、以下の問いに答える。
(1) 不等式①と②の解をそれぞれ求める。
(2) 不等式①と②を同時に満たす整数 xx がただ一つであるような整数 aa の値を求める。
(3) x0x \ge 0 を満たすすべての xx に対して、不等式②が成立するような aa の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 不等式①を解く。
x4x2<7x - \frac{4-x}{2} < 7
両辺に2を掛けて
2x(4x)<142x - (4-x) < 14
2x4+x<142x - 4 + x < 14
3x<183x < 18
x<6x < 6
不等式②を解く。
2x<x2(a+3)2 - x < x - 2(a+3)
2x<x2a62 - x < x - 2a - 6
2x>2+2a+62x > 2 + 2a + 6
2x>2a+82x > 2a + 8
x>a+4x > a + 4
(2) ①と②を同時に満たす xx は、a+4<x<6a+4 < x < 6。これを満たす整数 xx がただ一つであるような整数 aa を求める。
xx がただ一つなので、その整数を5とする。
a+4<56a+4 < 5 \le 6 より、a<1a < 1 である。
a+4a+4 が4以上になると、 a+4<x<6a+4 < x < 6 に 4 と 5が含まれてしまうので、a+4a+4 は4より小さくなければならない。
a+44a+4 \le 4 つまり、a0a \le 0 であると、4 < x < 6となり整数解が5のみとなることはない。
したがって、a+4a+4 は4未満でなければならず、a+4<4<5a+4 < 4 < 5 となる整数 aa を探す。
a<0a < 0 が必要。
a=0a=0のとき、4<x<64 < x < 6 で、x=5x = 5 なので、整数解は一つ。
a=1a=-1のとき、3<x<63 < x < 6 で、x=4,5x = 4, 5 なので、整数解は二つ。
したがって、a=0a = 0
(3) x0x \ge 0 を満たすすべての xx に対して、2x<x2(a+3)2-x < x - 2(a+3) が成立する条件を求める。
2x<x2a62-x < x - 2a - 6 より、x>a+4x > a + 4
この不等式が、x0x \ge 0 を満たすすべての xx で成立するには、a+4<0a + 4 < 0 であればよい。
a<4a < -4

3. 最終的な答え

(1) ①の解:x<6x < 6
②の解:x>a+4x > a + 4
(2) a=0a = 0
(3) a<4a < -4

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