AとBが試験を受け、Aが合格する確率は $\frac{1}{3}$、Bが合格する確率は $\frac{1}{4}$ である。 このとき、次の確率を求めよ。 (1) 2人とも合格する確率 (2) 少なくとも1人が合格する確率 (3) 1人だけが合格する確率

確率論・統計学確率事象独立組み合わせ
2025/7/28
## 問題1

1. 問題の内容

AとBが試験を受け、Aが合格する確率は 13\frac{1}{3}、Bが合格する確率は 14\frac{1}{4} である。
このとき、次の確率を求めよ。
(1) 2人とも合格する確率
(2) 少なくとも1人が合格する確率
(3) 1人だけが合格する確率

2. 解き方の手順

(1) 2人とも合格する確率
AとBが独立に合格するので、それぞれの確率を掛け合わせる。
P(A合格かつB合格)=P(A合格)×P(B合格)=13×14P(A合格かつB合格) = P(A合格) \times P(B合格) = \frac{1}{3} \times \frac{1}{4}
(2) 少なくとも1人が合格する確率
これは、Aだけが合格、Bだけが合格、AもBも合格の3つの場合があるが、余事象を考えると、AもBも不合格となる確率を1から引けばよい。
P(A不合格)=1P(A合格)=113=23P(A不合格) = 1 - P(A合格) = 1 - \frac{1}{3} = \frac{2}{3}
P(B不合格)=1P(B合格)=114=34P(B不合格) = 1 - P(B合格) = 1 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4}
P(A不合格かつB不合格)=P(A不合格)×P(B不合格)=23×34=12P(A不合格かつB不合格) = P(A不合格) \times P(B不合格) = \frac{2}{3} \times \frac{3}{4} = \frac{1}{2}
P(少なくとも1人が合格)=1P(A不合格かつB不合格)=112P(少なくとも1人が合格) = 1 - P(A不合格かつB不合格) = 1 - \frac{1}{2}
(3) 1人だけが合格する確率
Aだけが合格し、Bが不合格の場合と、Bだけが合格し、Aが不合格の場合の2つがある。
P(A合格かつB不合格)=P(A合格)×P(B不合格)=13×34=14P(A合格かつB不合格) = P(A合格) \times P(B不合格) = \frac{1}{3} \times \frac{3}{4} = \frac{1}{4}
P(A不合格かつB合格)=P(A不合格)×P(B合格)=23×14=16P(A不合格かつB合格) = P(A不合格) \times P(B合格) = \frac{2}{3} \times \frac{1}{4} = \frac{1}{6}
P(1人だけが合格)=P(A合格かつB不合格)+P(A不合格かつB合格)=14+16P(1人だけが合格) = P(A合格かつB不合格) + P(A不合格かつB合格) = \frac{1}{4} + \frac{1}{6}

3. 最終的な答え

(1) 112\frac{1}{12}
(2) 12\frac{1}{2}
(3) 512\frac{5}{12}
## 問題2

1. 問題の内容

Aの袋には赤玉3個、白玉2個が入っている。Bの袋には赤玉2個、白玉3個が入っている。A,Bの袋から2個ずつ玉を取り出すとき、玉の色が1色である確率を求めよ。

2. 解き方の手順

玉の色が1色である、ということは、
(i) AからもBからも赤玉2個を取り出す
(ii) AからもBからも白玉2個を取り出す
という2つのパターンがある。それぞれの確率を計算して足し合わせる。
(i) AからもBからも赤玉2個を取り出す確率
Aから赤玉2個を取り出す確率は 3C25C2=310\frac{{}_3C_2}{{}_5C_2} = \frac{3}{10}
Bから赤玉2個を取り出す確率は 2C25C2=110\frac{{}_2C_2}{{}_5C_2} = \frac{1}{10}
したがって、AからもBからも赤玉2個を取り出す確率は
310×110=3100\frac{3}{10} \times \frac{1}{10} = \frac{3}{100}
(ii) AからもBからも白玉2個を取り出す確率
Aから白玉2個を取り出す確率は 2C25C2=110\frac{{}_2C_2}{{}_5C_2} = \frac{1}{10}
Bから白玉2個を取り出す確率は 3C25C2=310\frac{{}_3C_2}{{}_5C_2} = \frac{3}{10}
したがって、AからもBからも白玉2個を取り出す確率は
110×310=3100\frac{1}{10} \times \frac{3}{10} = \frac{3}{100}
求める確率は、(i)と(ii)の和である。

3. 最終的な答え

3100+3100=6100=350\frac{3}{100} + \frac{3}{100} = \frac{6}{100} = \frac{3}{50}

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