赤玉6個、白玉3個が入った袋から玉を1個取り出して元に戻す操作を6回繰り返す。このとき、以下の確率を求めよ。 (1) 赤玉が4回出る確率 (2) 赤玉が5回以上出る確率 (3) 6回目に3個目の赤玉が出る確率

確率論・統計学確率二項分布確率変数期待値
2025/7/28

1. 問題の内容

赤玉6個、白玉3個が入った袋から玉を1個取り出して元に戻す操作を6回繰り返す。このとき、以下の確率を求めよ。
(1) 赤玉が4回出る確率
(2) 赤玉が5回以上出る確率
(3) 6回目に3個目の赤玉が出る確率

2. 解き方の手順

まず、1回の試行で赤玉が出る確率を求める。
赤玉が出る確率は p=66+3=69=23p = \frac{6}{6+3} = \frac{6}{9} = \frac{2}{3}
白玉が出る確率は q=36+3=39=13q = \frac{3}{6+3} = \frac{3}{9} = \frac{1}{3}
(1) 赤玉が4回出る確率
これは二項分布に従う。6回の試行で赤玉が4回出る確率は、
P(X=4)=6C4(23)4(13)2=6!4!2!(1681)(19)=15×16729=240729=80243P(X=4) = {}_6 C_4 (\frac{2}{3})^4 (\frac{1}{3})^2 = \frac{6!}{4!2!} (\frac{16}{81})(\frac{1}{9}) = 15 \times \frac{16}{729} = \frac{240}{729} = \frac{80}{243}
(2) 赤玉が5回以上出る確率
赤玉が5回出る確率と6回出る確率を足し合わせる。
P(X=5)=6C5(23)5(13)1=6×32243×13=192729=64243P(X=5) = {}_6 C_5 (\frac{2}{3})^5 (\frac{1}{3})^1 = 6 \times \frac{32}{243} \times \frac{1}{3} = \frac{192}{729} = \frac{64}{243}
P(X=6)=6C6(23)6(13)0=1×64729×1=64729P(X=6) = {}_6 C_6 (\frac{2}{3})^6 (\frac{1}{3})^0 = 1 \times \frac{64}{729} \times 1 = \frac{64}{729}
P(X5)=P(X=5)+P(X=6)=192729+64729=256729P(X \geq 5) = P(X=5) + P(X=6) = \frac{192}{729} + \frac{64}{729} = \frac{256}{729}
(3) 6回目に3個目の赤玉が出る確率
これは、5回目までに赤玉が2回出て、6回目に赤玉が出る確率を求める。
5回目までに赤玉が2回出る確率は、
P(Y=2)=5C2(23)2(13)3=10×49×127=40243P(Y=2) = {}_5 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^3 = 10 \times \frac{4}{9} \times \frac{1}{27} = \frac{40}{243}
したがって、6回目に3個目の赤玉が出る確率は、
P=P(Y=2)×(23)=40243×23=80729P = P(Y=2) \times (\frac{2}{3}) = \frac{40}{243} \times \frac{2}{3} = \frac{80}{729}

3. 最終的な答え

(1) 80243\frac{80}{243}
(2) 256729\frac{256}{729}
(3) 80729\frac{80}{729}

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