座標空間内に、中心が原点 $O$ で半径が $2$ の球面 $S$ と、底面が $xy$ 平面上の原点中心、半径 $2$ の円板と、$z=5$ 平面上の点 $(0,0,5)$ 中心、半径 $2$ の円板である円柱 $T$ がある。 (1) 点 $A(0,0,1)$ に対し、点 $P(x,y,z)$ が球面 $S$ 上を $\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{OA} = 0$ を満たしながら動くとき、$x, y$ が満たす関係式を求める。 (2) 点 $B(0,1,1)$ に対し、点 $C(0,2,0)$ を通り $\overrightarrow{OB}$ に垂直な平面を $\alpha$ とする。平面 $\alpha$ による円柱 $T$ の側面の切り口を曲線 $E$ とする。曲線 $E$ 上を点 $Q(x,y,z)$ が動くとき、ベクトル $\overrightarrow{OQ}$ の大きさ $|\overrightarrow{OQ}|$ の最大値と最小値を求める。

幾何学空間ベクトル球面円柱平面内積ベクトルの大きさ最大値最小値
2025/7/29
## 解答

1. **問題の内容**

座標空間内に、中心が原点 OO で半径が 22 の球面 SS と、底面が xyxy 平面上の原点中心、半径 22 の円板と、z=5z=5 平面上の点 (0,0,5)(0,0,5) 中心、半径 22 の円板である円柱 TT がある。
(1) 点 A(0,0,1)A(0,0,1) に対し、点 P(x,y,z)P(x,y,z) が球面 SS 上を APOA=0\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{OA} = 0 を満たしながら動くとき、x,yx, y が満たす関係式を求める。
(2) 点 B(0,1,1)B(0,1,1) に対し、点 C(0,2,0)C(0,2,0) を通り OB\overrightarrow{OB} に垂直な平面を α\alpha とする。平面 α\alpha による円柱 TT の側面の切り口を曲線 EE とする。曲線 EE 上を点 Q(x,y,z)Q(x,y,z) が動くとき、ベクトル OQ\overrightarrow{OQ} の大きさ OQ|\overrightarrow{OQ}| の最大値と最小値を求める。

2. **解き方の手順**

(1)
まず、AP\overrightarrow{AP}OA\overrightarrow{OA} を成分で表す。
P(x,y,z)P(x,y,z), A(0,0,1)A(0,0,1), O(0,0,0)O(0,0,0) より、
AP=(x,y,z1)\overrightarrow{AP} = (x, y, z-1)
OA=(0,0,1)\overrightarrow{OA} = (0, 0, 1)
APOA=0\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{OA} = 0 より、
x0+y0+(z1)1=0x \cdot 0 + y \cdot 0 + (z-1) \cdot 1 = 0
z1=0z - 1 = 0
z=1z = 1
PP は球面 SS 上にあるので、x2+y2+z2=22=4x^2 + y^2 + z^2 = 2^2 = 4 を満たす。
z=1z = 1 を代入すると、x2+y2+12=4x^2 + y^2 + 1^2 = 4
x2+y2=3x^2 + y^2 = 3
(2)
まず、平面 α\alpha の方程式を求める。
平面 α\alpha は点 C(0,2,0)C(0,2,0) を通り、法線ベクトルが OB=(0,1,1)\overrightarrow{OB} = (0,1,1) なので、
0(x0)+1(y2)+1(z0)=00(x-0) + 1(y-2) + 1(z-0) = 0
y2+z=0y-2 + z = 0
y+z=2y + z = 2
次に、円柱 TT の側面を表す式を求める。
円柱 TTxyxy 平面上の原点中心、半径 22 の円板を底面とするので、x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 を満たす。
Q(x,y,z)Q(x,y,z) は曲線 EE 上にあるので、x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 かつ y+z=2y + z = 2 を満たす。
OQ=x2+y2+z2|\overrightarrow{OQ}| = \sqrt{x^2 + y^2 + z^2}
x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 なので、
OQ=4+z2|\overrightarrow{OQ}| = \sqrt{4 + z^2}
y+z=2y + z = 2 より、y=2zy = 2 - z
x2+(2z)2=4x^2 + (2-z)^2 = 4
x2+44z+z2=4x^2 + 4 - 4z + z^2 = 4
x2+z24z=0x^2 + z^2 - 4z = 0
x2=4zz2x^2 = 4z - z^2
x20x^2 \ge 0 より、4zz204z - z^2 \ge 0
z(4z)0z(4-z) \ge 0
0z40 \le z \le 4
f(z)=4+z2f(z) = \sqrt{4 + z^2} とおくと、0z40 \le z \le 4f(z)f(z) は単調増加なので、z=0z = 0 で最小値、 z=4z = 4 で最大値をとる。
z=0z = 0 のとき、OQ=4+02=2|\overrightarrow{OQ}| = \sqrt{4 + 0^2} = 2
z=4z = 4 のとき、OQ=4+42=20=25|\overrightarrow{OQ}| = \sqrt{4 + 4^2} = \sqrt{20} = 2\sqrt{5}

3. **最終的な答え**

(1) x2+y2=3x^2 + y^2 = 3
(2) 最大値: 252\sqrt{5}, 最小値: 22

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