1次変換とは、線形性を持つ変換のことです。つまり、以下の2つの性質を満たす必要があります。
* f(ax)=af(x) (スカラー倍) * f(x+y)=f(x)+f(y) (和) これらの性質を持つ変換は、2×2 行列 A を用いて、f(x)=Ax と表現できます。与えられた変換がこの形式で表現できるかを確認することで、1次変換であるかどうかを判定します。 * ア: f(xy)=(00)=(0000)(xy) なので、1次変換です。 * イ: f(xy)=(10) これは原点を通らないので、線形変換ではありません。1次変換ではありません。 例: f(00)=(10)=(00) * ウ: f(xy)=(−xy)=(−1001)(xy) なので、1次変換です。 * エ: f(xy)=(x2y) これは x に関して線形ではありません。例えば、f(2xy)=((2x)2y)=(4x2y)=2f(xy)=(2x22y) 。1次変換ではありません。 * オ: f(xy)=(x+2y3x+y)=(1321)(xy) なので、1次変換です。