$k$ を実数とする。3次方程式 $x^3 - 3x^2 + 3 = k$ の解について考察する問題である。具体的には、$k=3$ のときの解を求め、$f(x) = x^3 - 3x^2 + 3$ の増減を調べ、方程式が異なる3つの実数解を持つような $k$ の範囲を求める。
2025/7/29
1. 問題の内容
を実数とする。3次方程式 の解について考察する問題である。具体的には、 のときの解を求め、 の増減を調べ、方程式が異なる3つの実数解を持つような の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) のとき、 より となる。因数分解すると となり、 である。ただし、 とする。よって、ア=0、イ=3。
(2) の導関数を求める。
よって、ウ=3, エ=6。
(3)
となるのは である。増減表は以下のようになる。
| x | ... | 0 | ... | 2 | ... |
| :---- | :-: | :---- | :-: | :---- | :-: |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | ↑ | 極大値 | ↓ | 極小値 | ↑ |
で極大値をとり、 で極小値をとる。よって、オ=0, カ=2。
(4) と のグラフの交点の 座標が、方程式 の実数解となる。よって、キ=0。
(5) であり、 である。異なる3つの実数解を持つためには、 が極大値と極小値の間になければならない。
よって、 である。したがって、クケ=-1, コ=3。
3. 最終的な答え
ア=0
イ=3
ウ=3
エ=6
オ=0
カ=2
キ=0
クケ=-1
コ=3