(1) $a+b+c=1$, $ab+bc+ca=2$, $abc=3$のとき、$a^3+b^3+c^3$の値を求めよ。 (2) 方程式 $ax^2+2x+a=0$ が異なる2つの実数解をもつときの $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) 実数 $x,y$ において、$y = \log_2 x^2$ は $y = 2 \log_2 x$ であるための何条件であるか。 (4) 異なる5色の球で首飾りを作ると何種類できるか。

代数学多項式二次方程式対数必要条件円順列数え上げ
2025/4/5

1. 問題の内容

(1) a+b+c=1a+b+c=1, ab+bc+ca=2ab+bc+ca=2, abc=3abc=3のとき、a3+b3+c3a^3+b^3+c^3の値を求めよ。
(2) 方程式 ax2+2x+a=0ax^2+2x+a=0 が異なる2つの実数解をもつときの aa の値の範囲を求めよ。
(3) 実数 x,yx,y において、y=log2x2y = \log_2 x^2y=2log2xy = 2 \log_2 x であるための何条件であるか。
(4) 異なる5色の球で首飾りを作ると何種類できるか。

2. 解き方の手順

(1) a3+b3+c33abc=(a+b+c)(a2+b2+c2abbcca)a^3+b^3+c^3 - 3abc = (a+b+c)(a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca) という公式を利用する。
まず,a2+b2+c2=(a+b+c)22(ab+bc+ca)=122(2)=14=3a^2+b^2+c^2 = (a+b+c)^2 - 2(ab+bc+ca) = 1^2 - 2(2) = 1 - 4 = -3 である。
したがって,a3+b3+c33(3)=(1)(32)=5a^3+b^3+c^3 - 3(3) = (1)(-3-2) = -5 となる。
よって、a3+b3+c3=5+9=4a^3+b^3+c^3 = -5+9 = 4 となる。
(2) ax2+2x+a=0ax^2+2x+a=0 が異なる2つの実数解をもつための条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D/4=1a2>0D/4 = 1 - a^2 > 0 より、a2<1a^2 < 1 となる。
したがって、1<a<1-1 < a < 1 である。
ただし、a=0a=0のときは、2x=02x = 0 となり、実数解は x=0x=0 のみとなるので、a0a \neq 0 である必要がある。
よって、1<a<0-1 < a < 0 または 0<a<10 < a < 1 である。
(3) y=log2x2y = \log_2 x^2x0x \neq 0 のとき定義される。
y=2log2xy = 2 \log_2 xx>0x > 0 のとき定義される。
したがって、x>0x > 0 ならば x0x \neq 0 が成り立つので、y=2log2xy = 2 \log_2 x ならば y=log2x2y = \log_2 x^2 が成り立つ。
しかし、x=1x = -1 のとき、y=log2(1)2=log21=0y = \log_2 (-1)^2 = \log_2 1 = 0 だが、y=2log2(1)y = 2 \log_2 (-1) は定義されない。
よって、y=log2x2y = \log_2 x^2y=2log2xy = 2 \log_2 x であるための必要条件である。
(4) 異なる5色の球で首飾りを作るとき、円順列で考えると (51)!=4!=24(5-1)! = 4! = 24 通り。
しかし、裏返して同じになるものを同一視するため、2で割る。
24/2=1224/2 = 12 通り。

3. 最終的な答え

(1) 4
(2) 1<a<0-1 < a < 0 または 0<a<10 < a < 1
(3) 必要
(4) 12

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