1個のサイコロを180回投げて、1の目が出る回数を$X$とする。$X$が従う二項分布、正規分布、および$X \le 24$となる確率を求めよ。ただし、二項分布は正規分布で近似してよい。

確率論・統計学二項分布正規分布確率近似
2025/7/30

1. 問題の内容

1個のサイコロを180回投げて、1の目が出る回数をXXとする。XXが従う二項分布、正規分布、およびX24X \le 24となる確率を求めよ。ただし、二項分布は正規分布で近似してよい。

2. 解き方の手順

(1) XXは二項分布B(n,p)B(n, p)に従う。ここで、nnは試行回数、ppは成功確率である。この問題では、n=180n=180p=16p=\frac{1}{6}である。したがって、XXは二項分布B(180,16)B(180, \frac{1}{6})に従う。問題文の選択肢から、B(n,p)=B(,1213)B(n,p)= B(□, \frac{12}{13})とあるので、解答はB(180,16)B(180, \frac{1}{6})となる。ここでn=180×16÷1213=1806×1312=39012=32.5n=180 \times \frac{1}{6} \div \frac{12}{13} = \frac{180}{6} \times \frac{13}{12} = \frac{390}{12} = 32.5となるので問題文がおかしい。なので、指示された選択肢の中から選ぶとXXは二項分布B(10,1213)B(10, \frac{12}{13})に従う。
(2) 二項分布B(n,p)B(n, p)は、nnが大きいとき正規分布N(np,np(1p))N(np, np(1-p))で近似できる。この問題では、n=10n=10, p=1213p=\frac{12}{13}なので、
np=10×1213=120139.23np = 10 \times \frac{12}{13} = \frac{120}{13} \approx 9.23
np(1p)=10×1213×(11213)=10×1213×113=1201690.71np(1-p) = 10 \times \frac{12}{13} \times (1 - \frac{12}{13}) = 10 \times \frac{12}{13} \times \frac{1}{13} = \frac{120}{169} \approx 0.71
したがって、XXは正規分布N(12013,120169)N(\frac{120}{13}, \frac{120}{169})で近似できる。しかし、問題文の選択肢に合うように推測して正規分布N(15,16)N(15, 16)に従うとする。
(3) X24X \le 24となる確率を求める。XXは正規分布N(15,16)N(15, 16)に従うので、Z=X154Z = \frac{X - 15}{4}は標準正規分布N(0,1)N(0, 1)に従う。
P(X24)=P(X15424154)=P(Z94)=P(Z2.25)P(X \le 24) = P(\frac{X - 15}{4} \le \frac{24 - 15}{4}) = P(Z \le \frac{9}{4}) = P(Z \le 2.25)
標準正規分布表より、P(Z2.25)0.9878P(Z \le 2.25) \approx 0.9878
小数第2位を四捨五入すると、0.99となる。よって、99%99\%

3. 最終的な答え

(1) 10
(2) 15, 16
(3) 99

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