この問題は、負の二項分布を用いて解くことができます。負の二項分布は、成功するまで試行を繰り返す場合に、特定の回数失敗する確率を求める際に用いられます。
まず、問題文から以下の情報が得られます。
* 失敗確率 q=1−p=0.2 求めたいのは、10回成功するまでに3回以上失敗する確率です。これは、合計で13回以上試行を行う確率と言い換えることができます。
Xを失敗の回数とすると、X≥3となる確率を求めます。 負の二項分布の確率質量関数は以下のようになります。
P(X=k)=(kk+r−1)pr(1−p)k ここで、kは失敗回数、rは成功回数、pは成功確率です。 P(X≥3)を直接計算するのは難しいので、余事象を利用します。 P(X≥3)=1−P(X<3)=1−[P(X=0)+P(X=1)+P(X=2)] それぞれの確率を計算します。
P(X=0)=(00+10−1)(0.8)10(0.2)0=(09)(0.8)10=1×(0.8)10≈0.10737 P(X=1)=(11+10−1)(0.8)10(0.2)1=(110)(0.8)10(0.2)=10×(0.8)10×0.2≈0.21474 P(X=2)=(22+10−1)(0.8)10(0.2)2=(211)(0.8)10(0.2)2=55×(0.8)10×0.04≈0.23621 したがって、P(X<3)=P(X=0)+P(X=1)+P(X=2)≈0.10737+0.21474+0.23621≈0.55832 P(X≥3)=1−P(X<3)=1−0.55832≈0.44168