1個のサイコロを5回投げるとき、以下の確率を求めます。 (1) 奇数の目がちょうど4回出る確率 (2) 3の倍数の目がちょうど3回出る確率

確率論・統計学確率二項分布サイコロ確率質量関数
2025/7/31

1. 問題の内容

1個のサイコロを5回投げるとき、以下の確率を求めます。
(1) 奇数の目がちょうど4回出る確率
(2) 3の倍数の目がちょうど3回出る確率

2. 解き方の手順

(1) 奇数の目がちょうど4回出る確率
1回の試行で奇数の目が出る確率は 36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2} です。
5回の試行のうち、奇数の目が4回出る確率は、二項分布に従います。
二項分布の確率質量関数は、
P(X=k)=(nk)pk(1p)nkP(X=k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k}
ここで、n=5,k=4,p=12n=5, k=4, p=\frac{1}{2} なので、
P(X=4)=(54)(12)4(12)54=5(12)4(12)1=5(12)5=532P(X=4) = \binom{5}{4} (\frac{1}{2})^4 (\frac{1}{2})^{5-4} = 5 (\frac{1}{2})^4 (\frac{1}{2})^1 = 5 (\frac{1}{2})^5 = \frac{5}{32}
(2) 3の倍数の目がちょうど3回出る確率
1回の試行で3の倍数の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} です。
5回の試行のうち、3の倍数の目が3回出る確率は、二項分布に従います。
二項分布の確率質量関数は、
P(X=k)=(nk)pk(1p)nkP(X=k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k}
ここで、n=5,k=3,p=13n=5, k=3, p=\frac{1}{3} なので、
P(X=3)=(53)(13)3(23)53=10(13)3(23)2=10×127×49=40243P(X=3) = \binom{5}{3} (\frac{1}{3})^3 (\frac{2}{3})^{5-3} = 10 (\frac{1}{3})^3 (\frac{2}{3})^2 = 10 \times \frac{1}{27} \times \frac{4}{9} = \frac{40}{243}

3. 最終的な答え

(1) 奇数の目がちょうど4回出る確率は 532\frac{5}{32}
(2) 3の倍数の目がちょうど3回出る確率は 40243\frac{40}{243}

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