(1) まず、科目Xと科目Yの平均値を求めます。
科目Xの平均値は 104a+3b+3c です。 科目Yの平均値は 103a+6b+c です。 平均値が等しいので、104a+3b+3c=103a+6b+c。 これを整理すると 4a+3b+3c=3a+6b+c。 よって a−3b+2c=0。したがって a=3b−2c。 次に、科目Xと科目Yの分散を求めます。
sx2=104(a−xˉ)2+3(b−xˉ)2+3(c−xˉ)2 sy2=103(a−yˉ)2+6(b−yˉ)2+(c−yˉ)2 ただし、xˉ=yˉ=104a+3b+3c=103a+6b+c 簡単にするために、a=3b−2c を利用します。 xˉ=104(3b−2c)+3b+3c=1012b−8c+3b+3c=1015b−5c=23b−c. sx2=104(3b−2c−23b−c)2+3(b−23b−c)2+3(c−23b−c)2 sx2=104(23b−3c)2+3(2−b+c)2+3(2−3b+3c)2=10449(b−c)2+34(b−c)2+349(b−c)2 sx2=109(b−c)2+43(b−c)2+427(b−c)2=40(36+3+27)(b−c)2=4066(b−c)2=2033(b−c)2 yˉ=103a+6b+c=103(3b−2c)+6b+c=109b−6c+6b+c=1015b−5c=23b−c. sy2=103(a−yˉ)2+6(b−yˉ)2+(c−yˉ)2 sy2=103(3b−2c−23b−c)2+6(b−23b−c)2+(c−23b−c)2=103(23b−3c)2+6(2−b+c)2+(2−3b+3c)2 sy2=10349(b−c)2+64(b−c)2+49(b−c)2=4027(b−c)2+6(b−c)2+9(b−c)2=4042(b−c)2=2021(b−c)2 sy2sx2=2021(b−c)22033(b−c)2=2133=711. (2) 相関係数は、sxsy共分散 です。 共分散は n1∑i=1n(xi−xˉ)(yi−yˉ) で計算できます。 共分散=101[(a−xˉ)(a−yˉ)+(c−xˉ)(b−yˉ)+(a−xˉ)(b−yˉ)+(b−xˉ)(b−yˉ)+(b−xˉ)(a−yˉ)+(a−xˉ)(a−yˉ)+(c−xˉ)(b−yˉ)+(b−xˉ)(a−yˉ)+(c−xˉ)(b−yˉ)+(c−xˉ)(b−yˉ)] 共分散=101[3(a−xˉ)(a−yˉ)+4(b−xˉ)(b−yˉ)+3(c−xˉ)(b−yˉ)] 共分散=101[3(a−23b−c)(a−23b−c)+4(b−23b−c)(b−23b−c)+3(c−23b−c)(b−23b−c)] a=3b−2cより、103(3b−2c−23b−c)2+4(b−23b−c)2+3(c−23b−c)(b−23b−c) =103(23b−3c)2+4(2−b+c)2+3(2−3b+3c)(2−b+c) =10349(b−c)2+44(b−c)2+343(b−c)2 =40(27+4+9)(b−c)2=4040(b−c)2=(b−c)2 相関係数 = 2033(b−c)22021(b−c)2(b−c)2=40033⋅21(b−c)4(b−c)2=20∣b−c∣233⋅21(b−c)2=69320 69320≈26.3220≈0.76 (3) 科目Xの得点の中央値が65なので、並び替えた際に中央に来る値が65である。
データはa,a,a,a,b,b,b,c,c,c で、a,b,c は異なる正の整数。 並び替えると、a,a,a,a,b,b,b,c,c,c。 並び替えたデータの中央値は、5番目と6番目の平均。
a<b<c or a>b>cの可能性がある。 標準偏差が11であるとき、a, b, cの組を求める。