0と1からなる長さ $n$ ($n \ge 1$) の数列のうち、0が連続する並びを含まない数列の集合を $P_n$ 、その要素の個数を $a_n$ とする。 (1) $P_2$, $P_3$, $a_2$, $a_3$ をそれぞれ求める。 (2) $n \ge 1$ のとき、$a_{n+2}$ を $a_{n+1}$, $a_n$ を用いて表す。 (3) 2次方程式 $x^2 - x - 1 = 0$ の2つの解を $\alpha$, $\beta$ ($\alpha > \beta$) とするとき、数列 $\{a_n\}$ の一般項が $a_n = \frac{1}{\sqrt{5}}(\alpha^{n+2} - \beta^{n+2})$ で与えられることを示す。
2025/7/30
1. 問題の内容
0と1からなる長さ () の数列のうち、0が連続する並びを含まない数列の集合を 、その要素の個数を とする。
(1) , , , をそれぞれ求める。
(2) のとき、 を , を用いて表す。
(3) 2次方程式 の2つの解を , () とするとき、数列 の一般項が で与えられることを示す。
2. 解き方の手順
(1) , , , を求める。
は長さ2で、0が連続しない数列の集合であるから、。よって、。
は長さ3で、0が連続しない数列の集合であるから、。よって、。
(2) を , を用いて表す。
長さ の数列で0が連続しないものを考える。
先頭が1の場合、残りの 個は0が連続しない数列であれば良いので、 通り。
先頭が0の場合、次の数は必ず1なので、残りの 個は0が連続しない数列であれば良いので、 通り。
よって、。
(3) 数列 の一般項が で与えられることを示す。
2次方程式 の解は、解の公式より
, とする。
は、 と変形できる。
, である。
を数学的帰納法で示す。
(i) のとき
のとき
(ii) で成り立つと仮定する。すなわち、
このとき、
は を満たすので、,
よって、 のときも成り立つ。
したがって、すべての について、 が成り立つ。
3. 最終的な答え
(1) , , ,
(2)
(3)