各不等式について、以下の手順で解きます。
(1) (x−3)(x−5)>0 * x−3=0 および x−5=0 を解き、x=3 および x=5 を得ます。 * 数直線上において、x=3とx=5を境界として、x<3, 3<x<5, x>5の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<3 のとき、x−3<0 かつ x−5<0 であるため、(x−3)(x−5)>0 となり、不等式は成立します。 * 3<x<5 のとき、x−3>0 かつ x−5<0 であるため、(x−3)(x−5)<0 となり、不等式は成立しません。 * x>5 のとき、x−3>0 かつ x−5>0 であるため、(x−3)(x−5)>0 となり、不等式は成立します。 * したがって、解は x<3 または x>5 となります。 (2) (x+3)(x−2)≤0 * x+3=0 および x−2=0 を解き、x=−3 および x=2 を得ます。 * 数直線上において、x=−3とx=2を境界として、x<−3, −3<x<2, x>2の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<−3 のとき、x+3<0 かつ x−2<0 であるため、(x+3)(x−2)>0 となり、不等式は成立しません。 * −3<x<2 のとき、x+3>0 かつ x−2<0 であるため、(x+3)(x−2)<0 となり、不等式は成立します。 * x>2 のとき、x+3>0 かつ x−2>0 であるため、(x+3)(x−2)>0 となり、不等式は成立しません。 * 境界の値を含める必要があるため、解は −3≤x≤2 となります。 (3) x2−7x+12<0 * x2−7x+12=0 を因数分解すると、(x−3)(x−4)=0 となります。 * x=3 および x=4 を得ます。 * 数直線上において、x=3とx=4を境界として、x<3, 3<x<4, x>4の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<3 のとき、x−3<0 かつ x−4<0 であるため、(x−3)(x−4)>0 となり、不等式は成立しません。 * 3<x<4 のとき、x−3>0 かつ x−4<0 であるため、(x−3)(x−4)<0 となり、不等式は成立します。 * x>4 のとき、x−3>0 かつ x−4>0 であるため、(x−3)(x−4)>0 となり、不等式は成立しません。 * したがって、解は 3<x<4 となります。 (4) x2+3x−4≥0 * x2+3x−4=0 を因数分解すると、(x+4)(x−1)=0 となります。 * x=−4 および x=1 を得ます。 * 数直線上において、x=−4とx=1を境界として、x<−4, −4<x<1, x>1の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<−4 のとき、x+4<0 かつ x−1<0 であるため、(x+4)(x−1)>0 となり、不等式は成立します。 * −4<x<1 のとき、x+4>0 かつ x−1<0 であるため、(x+4)(x−1)<0 となり、不等式は成立しません。 * x>1 のとき、x+4>0 かつ x−1>0 であるため、(x+4)(x−1)>0 となり、不等式は成立します。 * 境界の値を含める必要があるため、解は x≤−4 または x≥1 となります。 (5) x2+5x+6≤0 * x2+5x+6=0 を因数分解すると、(x+2)(x+3)=0 となります。 * x=−2 および x=−3 を得ます。 * 数直線上において、x=−3とx=−2を境界として、x<−3, −3<x<−2, x>−2の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<−3 のとき、x+2<0 かつ x+3<0 であるため、(x+2)(x+3)>0 となり、不等式は成立しません。 * −3<x<−2 のとき、x+2<0 かつ x+3>0 であるため、(x+2)(x+3)<0 となり、不等式は成立します。 * x>−2 のとき、x+2>0 かつ x+3>0 であるため、(x+2)(x+3)>0 となり、不等式は成立しません。 * 境界の値を含める必要があるため、解は −3≤x≤−2 となります。 (6) x2−4≥0 * x2−4=0 を因数分解すると、(x−2)(x+2)=0 となります。 * x=2 および x=−2 を得ます。 * 数直線上において、x=−2とx=2を境界として、x<−2, −2<x<2, x>2の3つの領域に分割します。 * それぞれの領域において、不等式が成立するかどうかを調べます。
* x<−2 のとき、x−2<0 かつ x+2<0 であるため、(x−2)(x+2)>0 となり、不等式は成立します。 * −2<x<2 のとき、x−2<0 かつ x+2>0 であるため、(x−2)(x+2)<0 となり、不等式は成立しません。 * x>2 のとき、x−2>0 かつ x+2>0 であるため、(x−2)(x+2)>0 となり、不等式は成立します。 * 境界の値を含める必要があるため、解は x≤−2 または x≥2 となります。