問題は3つあります。 (1) 図1において、三角形ADOと三角形AFOが合同であることを証明する。 (2) 図2において、角BACが44°のとき、角BOCの大きさを求める。 (3) 図1において、AB = 13cm, BC = 10cm, AE = 12cmのとき、円Oの半径を求める。

幾何学合同接線三角形角度二等辺三角形半径ヘロンの公式
2025/7/30

1. 問題の内容

問題は3つあります。
(1) 図1において、三角形ADOと三角形AFOが合同であることを証明する。
(2) 図2において、角BACが44°のとき、角BOCの大きさを求める。
(3) 図1において、AB = 13cm, BC = 10cm, AE = 12cmのとき、円Oの半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 三角形ADOと三角形AFOの合同の証明
* 仮定より、AB = ACなので、三角形ABCは二等辺三角形。
* 円Oは辺AB, BC, ACとそれぞれ点D, E, Fで接しているので、OD, OE, OFは円Oの半径であり、OD ⊥ AB, OF ⊥ AC。
* したがって、角ADO = 角AFO = 90°。
* OAは共通。
* 円Oは辺AB、ACにそれぞれ点D,Fで接しているので、AD = AF。(円外の一点から引いた接線の長さは等しい)
* したがって、直角三角形ADOと直角三角形AFOにおいて、斜辺OAが共通で、AD=AFなので、三平方の定理よりOD=OF。
* よって、直角三角形ADOと直角三角形AFOにおいて、斜辺と他の1辺がそれぞれ等しいので、三角形ADO ≡ 三角形AFO。
(2) 角BOCの大きさ
* 角BAC = 44°
* 三角形ABCはAB=ACの二等辺三角形なので、角ABC = 角ACB = (18044)/2=136/2=68(180 - 44)/2 = 136/2 = 68°。
* 点Oは内接円の中心なので、BOとCOはそれぞれ角ABCと角ACBの二等分線である。
* したがって、角OBC = 角OCB = 68/2=3468/2 = 34°。
* 三角形BOCにおいて、角BOC = 180(34+34)=18068=112180 - (34 + 34) = 180 - 68 = 112°。
(3) 円Oの半径
* AB = 13cm, BC = 10cm, AE = 12cm
* BE = AE = 12cm(円外の一点から引いた接線の長さは等しい)
* BC = BE + EC = 10cmなので、EC = 10 - 12 = -2cm。これはありえないのでBE = EC = 5cm.したがって、AE=BE=CEでAE=12cmは間違い。EC = BC/2 = 5cm. AE=xとすると、AB=AD+DBでAD=AE=x、BD=BE=5cm.
13=x+513 = x + 5なのでx=8x=8cm。したがって、AE=8AE = 8cm。
* 円Oの半径をrとする。三角形ABCの面積をSとする。
* S = 1/2BCh1/2 * BC * h (hはAからBCへの高さ)
* S = 1/2r(AB+BC+CA)1/2 * r * (AB + BC + CA) = 1/2r(13+10+13)=1/2r36=18r1/2 * r * (13 + 10 + 13) = 1/2 * r * 36 = 18r
* ヘロンの公式より、s=(13+13+10)/2=18s=(13+13+10)/2=18
* S = s(sa)(sb)(sc)=18(1813)(1813)(1810)=18558=922542=3524=302=60\sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{18(18-13)(18-13)(18-10)} = \sqrt{18*5*5*8} = \sqrt{9*2*25*4*2} = 3*5*2*\sqrt{4} = 30*2 = 60
* 18r=6018r = 60
* r=60/18=10/3r = 60/18 = 10/3cm。

3. 最終的な答え

(1) 三角形ADO ≡ 三角形AFO (証明は上記)
(2) 角BOC = 112°
(3) 円Oの半径 = 10/3 cm

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