すべての辺の長さが4の正四角錐OABCDにおいて、辺AB, CDの中点をそれぞれM, Nとし、頂点OからMNに下ろした垂線をOHとする。$\angle OMN = \theta$とするとき、以下の問いに答える。 (1) $\cos \theta$の値を求めよ。 (2) OHの長さを求めよ。 (3) 正四角錐OABCDの体積Vを求めよ。ただし、OHは四角形ABCDに垂直であることを用いてよい。

幾何学正四角錐空間図形余弦定理体積ベクトル
2025/3/11

1. 問題の内容

すべての辺の長さが4の正四角錐OABCDにおいて、辺AB, CDの中点をそれぞれM, Nとし、頂点OからMNに下ろした垂線をOHとする。OMN=θ\angle OMN = \thetaとするとき、以下の問いに答える。
(1) cosθ\cos \thetaの値を求めよ。
(2) OHの長さを求めよ。
(3) 正四角錐OABCDの体積Vを求めよ。ただし、OHは四角形ABCDに垂直であることを用いてよい。

2. 解き方の手順

(1) cosθ\cos \thetaの値を求める。
まず、OAB\triangle OABは正三角形であり、MMABABの中点なので、OMOMABABの垂直二等分線である。よって、OMABOM \perp AB
同様に、ONCDON \perp CDである。
また、ABCDABCDは正方形なので、MNABMN \perp ABかつMNCDMN \perp CDである。
OM=ON=32×4=23OM = ON = \frac{\sqrt{3}}{2} \times 4 = 2\sqrt{3}
MN=AB=4MN = AB = 4
OMN\triangle OMNにおいて、余弦定理より
ON2=OM2+MN22OMMNcosθON^2 = OM^2 + MN^2 - 2OM \cdot MN \cdot \cos \theta
(23)2=(23)2+422234cosθ(2\sqrt{3})^2 = (2\sqrt{3})^2 + 4^2 - 2 \cdot 2\sqrt{3} \cdot 4 \cdot \cos \theta
12=12+16163cosθ12 = 12 + 16 - 16\sqrt{3} \cos \theta
163cosθ=1616\sqrt{3} \cos \theta = 16
cosθ=13=33\cos \theta = \frac{1}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{3}
(2) OHの長さを求める。
OMH\triangle OMHは直角三角形なので、OH2=OM2MH2OH^2 = OM^2 - MH^2
MH=MN2=42=2MH = \frac{MN}{2} = \frac{4}{2} = 2
OH2=(23)222=124=8OH^2 = (2\sqrt{3})^2 - 2^2 = 12 - 4 = 8
OH=8=22OH = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
(3) 正四角錐OABCDの体積Vを求める。
正方形ABCDの面積は42=164^2 = 16
よって、体積Vは
V=13×(底面積)×(高さ)V = \frac{1}{3} \times (\text{底面積}) \times (\text{高さ})
V=13×16×22=3223V = \frac{1}{3} \times 16 \times 2\sqrt{2} = \frac{32\sqrt{2}}{3}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=33\cos \theta = \frac{\sqrt{3}}{3}
(2) OH=22OH = 2\sqrt{2}
(3) V=3223V = \frac{32\sqrt{2}}{3}

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