座標空間内に、点O(0, 0, 0), A(1, 0, 1)を結ぶ線分OA、平面$z=2$上に中心(0, 0, 2)、半径1の円周C、円周C上の動点P、線分OA上の動点Qがある。 (1) 直線PAとxy平面との交点をA'としたとき、A'の軌跡の方程式を求める。 (2) 直線PQとxy平面との交点をRとしたとき、点Rが動きうる領域をxy平面上に図示する。

幾何学空間図形軌跡線分平面
2025/8/2

1. 問題の内容

座標空間内に、点O(0, 0, 0), A(1, 0, 1)を結ぶ線分OA、平面z=2z=2上に中心(0, 0, 2)、半径1の円周C、円周C上の動点P、線分OA上の動点Qがある。
(1) 直線PAとxy平面との交点をA'としたとき、A'の軌跡の方程式を求める。
(2) 直線PQとxy平面との交点をRとしたとき、点Rが動きうる領域をxy平面上に図示する。

2. 解き方の手順

(1) 点Pは円周C上にあるので、P(cosθ, sinθ, 2)とおける。点A(1, 0, 1)と点P(cosθ, sinθ, 2)を通る直線PAの方程式は、
x1cosθ1=y0sinθ0=z121\frac{x-1}{cos\theta - 1} = \frac{y-0}{sin\theta - 0} = \frac{z-1}{2-1}
この直線とxy平面(z=0)との交点A'の座標を(x, y, 0)とすると、
x1cosθ1=ysinθ=011=1\frac{x-1}{cos\theta - 1} = \frac{y}{sin\theta} = \frac{0-1}{1} = -1
したがって、
x1=1(cosθ1)=1cosθx-1 = -1(cos\theta - 1) = 1 - cos\theta
y=1(sinθ)=sinθy = -1(sin\theta) = -sin\theta
ゆえに、
x=2cosθx = 2 - cos\theta
y=sinθy = -sin\theta
(x2)2+y2=(cosθ)2+(sinθ)2=1(x-2)^2 + y^2 = (cos\theta)^2 + (-sin\theta)^2 = 1
これがA'の軌跡の方程式である。
(2) 点Qは線分OA上にあるので、Q(t, 0, t)とおける。ただし、0t10 \le t \le 1である。点P(cosθ, sinθ, 2)と点Q(t, 0, t)を通る直線PQの方程式は、
xtcosθt=y0sinθ0=zt2t\frac{x-t}{cos\theta - t} = \frac{y-0}{sin\theta - 0} = \frac{z-t}{2-t}
この直線とxy平面(z=0)との交点Rの座標を(x, y, 0)とすると、
xtcosθt=ysinθ=0t2t=t2t\frac{x-t}{cos\theta - t} = \frac{y}{sin\theta} = \frac{0-t}{2-t} = \frac{-t}{2-t}
したがって、
xt=t2t(cosθt)x-t = \frac{-t}{2-t}(cos\theta - t)
y=t2tsinθy = \frac{-t}{2-t}sin\theta
ゆえに、
x=t+t2t(cosθt)=tt2tcosθ+t22tx = t + \frac{-t}{2-t}(cos\theta - t) = t - \frac{t}{2-t}cos\theta + \frac{t^2}{2-t}
y=t2tsinθy = \frac{-t}{2-t}sin\theta
xtt22t=t2tcosθx - t - \frac{t^2}{2-t} = - \frac{t}{2-t} cos\theta
(2t)x2t+t2t22t=t2tcosθ\frac{(2-t)x - 2t + t^2 - t^2}{2-t} = - \frac{t}{2-t} cos\theta
(2t)x2t=tcosθ(2-t)x - 2t = -t cos\theta
y=t2tsinθy = \frac{-t}{2-t}sin\theta
[(2t)x2t]2=t2cos2θ[(2-t)x - 2t]^2 = t^2 cos^2\theta
(2t)2y2=t2sin2θ(2-t)^2 y^2 = t^2 sin^2\theta
(2t)2x24t(2t)x+4t2+(2t)2y2=t2(2-t)^2 x^2 - 4t(2-t)x + 4t^2 + (2-t)^2 y^2 = t^2
(2t)2x24t(2t)x+(2t)2y2=t24t2=3t2(2-t)^2 x^2 - 4t(2-t)x + (2-t)^2 y^2 = t^2 - 4t^2 = -3t^2
t=0t=0のときR(0,0)
t=1t=1のときR(2x-4x+y^2 = -3, (x-2)^2+y^2 = 1
0t10 \le t \le 1
(x2)2+y2=1(x-2)^2 + y^2 = 1 の内部に含まれ、原点を含む領域。

3. 最終的な答え

(1) A'の軌跡の方程式: (x2)2+y2=1(x-2)^2 + y^2 = 1
(2) Rが動きうる領域:円 (x2)2+y21(x-2)^2 + y^2 \le 1

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