台形ABCDにおいて、AD平行BCであり、ACの中点をEとする。DEとBCの交点をFとする。 (1) △AEDと△CEFが合同であることを証明する。 (2) AD=10cm, BC=18cm, 四角形ABFEの面積が78cm²のとき、線分BFの長さを求め、台形ABCDの面積を求める。
2025/8/3
1. 問題の内容
台形ABCDにおいて、AD平行BCであり、ACの中点をEとする。DEとBCの交点をFとする。
(1) △AEDと△CEFが合同であることを証明する。
(2) AD=10cm, BC=18cm, 四角形ABFEの面積が78cm²のとき、線分BFの長さを求め、台形ABCDの面積を求める。
2. 解き方の手順
(1) △AEDと△CEFの合同の証明
* 仮定より、AE = CE
* 対頂角は等しいので、∠AED = ∠CEF
* AD平行BCより、錯角は等しいので、∠DAE = ∠FCE
よって、一組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので、△AED ≡ △CEF
(2) ① 線分BFの長さを求める
* △AED ≡ △CEFより、AD = CF = 10cm
したがって、BC = BF + CFより、18 = BF + 10 なので、BF = 8cm
② 台形ABCDの面積を求める
* 台形ABCDの面積は、台形ABFEの面積と△CEFの面積の和で求められる。
* △AED ≡ △CEFより、△AEDの面積 = △CEFの面積
* 四角形ABFE = △ABE + △BEF
* 台形ABCDの面積 = △AED + △ABE + △BEC + △CDE
= △CEF + △ABE + △BEC + △CDE
= 四角形ABFE + △FEC + △DEC
* 台形ABCDの面積 = △ABC + △ACD
台形ABFEの面積 = 78
台形ABCDの高さhとすると、
台形ABCDの面積 =
* 四角形ABFEの面積 = △ABE + △BEF = 78
ここで、AD = CF = 10 より、BC = 18 だから、BF = BC - CF = 18 - 10 = 8
台形ABCDの面積をSとすると、
S =
四角形ABFEの面積は78なので、
四角形ABFEの面積 = △ABE + △BEF = 78
△AED ≡ △CEFより、△AED = △CEF
台形ABCDの面積 = 四角形ABFE + △AED + △DEC + △BFC - △BEF - △ABE = 四角形ABFE + △AED + △DEC + △BFC - 78
面積比から高さを求めて台形ABCDの面積を計算する。
* △CEFの面積を求める
△AED ≡ △CEFなので、AE=CE。よって、△ABEと△EBCの面積比はAB:BCに等しい。
同様に、△ADEと△DECの面積比はAD:DCに等しい。
* 台形ABFEの面積は四角形ABFEの面積に与えられているので、台形ABCDの面積を直接計算する。
高さをhとすると、台形ABCDの面積 =
台形ABFEの面積 = 78 であり、高さh'とすると、
台形ABFEの面積は、 を満たす。
* △ADEと△BCEは相似であり、相似比はAD:BC = 10:18 = 5:9である。
* 高さをhとすると、△ADEの高さ = 、△BCEの高さ = 。
* △ADEの面積 =
* △BCEの面積 =
* 四角形ABFE = 台形ABCD - △ADE - △CEF
* 台形ABCDの面積 =
△ADE = △CEF = なので、
台形ABCDの面積 = 78 + △ADE + △CEF = 78 + 2 × = 78 +
ゆえに、 → → →
3. 最終的な答え
(1) △AED ≡ △CEF(証明は上記参照)
(2) ① BF = 8cm
② 台形ABCDの面積 =