平面上に $n$ 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとき、これらの直線によって平面が $a_n$ 個の部分に分けられるとする。 (1) $a_1$, $a_2$, $a_3$ を求めよ。 (2) $n$ 本の直線が引いてあり、新たに $(n+1)$ 本目の直線を引いたとき、もとの $n$ 本の直線と何箇所で交わるか。 (3) (2)を利用して、$a_{n+1}$ を $a_n$ で表せ。 (4) $a_n$ を求めよ。

幾何学平面幾何漸化式直線分割
2025/8/3

1. 問題の内容

平面上に nn 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとき、これらの直線によって平面が ana_n 個の部分に分けられるとする。
(1) a1a_1, a2a_2, a3a_3 を求めよ。
(2) nn 本の直線が引いてあり、新たに (n+1)(n+1) 本目の直線を引いたとき、もとの nn 本の直線と何箇所で交わるか。
(3) (2)を利用して、an+1a_{n+1}ana_n で表せ。
(4) ana_n を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
n=1n=1 のとき、直線は1本なので、平面は2つの部分に分けられる。よって、a1=2a_1 = 2.
n=2n=2 のとき、直線は2本なので、平面は4つの部分に分けられる。よって、a2=4a_2 = 4.
n=3n=3 のとき、直線は3本なので、平面は7つの部分に分けられる。よって、a3=7a_3 = 7.
(2)
(n+1)(n+1) 本目の直線は、すでに引かれている nn 本の直線と交わる。どの2本も平行ではなく、どの3本も1点で交わらないので、(n+1)(n+1) 本目の直線は nn 本の直線それぞれと異なる点で交わる。したがって、nn 箇所で交わる。
(3)
(n+1)(n+1) 本目の直線は、nn 本の直線と nn 箇所で交わるので、(n+1)(n+1) 本目の直線は平面を (n+1)(n+1) 個の部分に分割する。
したがって、an+1=an+(n+1)a_{n+1} = a_n + (n+1)
(4)
an+1=an+(n+1)a_{n+1} = a_n + (n+1) より、
an+1an=n+1a_{n+1} - a_n = n+1
n1n \geq 1 に対して、
an=a1+k=1n1(k+1)=2+k=1n1k+k=1n11=2+(n1)n2+(n1)a_n = a_1 + \sum_{k=1}^{n-1} (k+1) = 2 + \sum_{k=1}^{n-1} k + \sum_{k=1}^{n-1} 1 = 2 + \frac{(n-1)n}{2} + (n-1)
=2+n2n2+n1=1+n2+n2=n2+n+22= 2 + \frac{n^2-n}{2} + n - 1 = 1 + \frac{n^2+n}{2} = \frac{n^2+n+2}{2}
これは、n=1n=1 のとき、a1=1+1+22=2a_1 = \frac{1+1+2}{2} = 2 となり、成立する。
したがって、an=n2+n+22a_n = \frac{n^2+n+2}{2}

3. 最終的な答え

(1) a1=2a_1 = 2, a2=4a_2 = 4, a3=7a_3 = 7
(2) nn 箇所
(3) an+1=an+(n+1)a_{n+1} = a_n + (n+1)
(4) an=n2+n+22a_n = \frac{n^2+n+2}{2}

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