確率変数 $X$ が正規分布 $N(2, 5^2)$ に従うとき、次の確率を求めます。 (1) $P(2 \le X \le 12)$ (2) $P(0 \le X \le 5)$

確率論・統計学正規分布確率標準化確率計算
2025/8/3

1. 問題の内容

確率変数 XX が正規分布 N(2,52)N(2, 5^2) に従うとき、次の確率を求めます。
(1) P(2X12)P(2 \le X \le 12)
(2) P(0X5)P(0 \le X \le 5)

2. 解き方の手順

まず、XX を標準化します。Z=XμσZ = \frac{X - \mu}{\sigma} ここで μ=2\mu = 2 (平均) と σ=5\sigma = 5 (標準偏差) です。したがって、Z=X25Z = \frac{X - 2}{5}.
(1) P(2X12)P(2 \le X \le 12) を計算します。
X=2X = 2 のとき、Z=225=0Z = \frac{2 - 2}{5} = 0
X=12X = 12 のとき、Z=1225=105=2Z = \frac{12 - 2}{5} = \frac{10}{5} = 2
したがって、P(2X12)=P(0Z2)P(2 \le X \le 12) = P(0 \le Z \le 2) です。 標準正規分布表を参照すると、P(0Z2)=0.4772P(0 \le Z \le 2) = 0.4772 となります。
(2) P(0X5)P(0 \le X \le 5) を計算します。
X=0X = 0 のとき、Z=025=25=0.4Z = \frac{0 - 2}{5} = -\frac{2}{5} = -0.4
X=5X = 5 のとき、Z=525=35=0.6Z = \frac{5 - 2}{5} = \frac{3}{5} = 0.6
したがって、P(0X5)=P(0.4Z0.6)P(0 \le X \le 5) = P(-0.4 \le Z \le 0.6) です。 これは、P(0.4Z0)+P(0Z0.6)P(-0.4 \le Z \le 0) + P(0 \le Z \le 0.6) と等しくなります。 正規分布の対称性から、P(0.4Z0)=P(0Z0.4)P(-0.4 \le Z \le 0) = P(0 \le Z \le 0.4). 標準正規分布表を参照すると、P(0Z0.4)=0.1554P(0 \le Z \le 0.4) = 0.1554 であり、P(0Z0.6)=0.2257P(0 \le Z \le 0.6) = 0.2257 です。
したがって、P(0X5)=0.1554+0.2257=0.3811P(0 \le X \le 5) = 0.1554 + 0.2257 = 0.3811 です。

3. 最終的な答え

(1) P(2X12)=0.4772P(2 \le X \le 12) = 0.4772
(2) P(0X5)=0.3811P(0 \le X \le 5) = 0.3811

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