2直線 $ax - (a-2)y - a = 0$ と $(a+1)x + 2ay - 2 = 0$ について、以下の条件を満たす定数 $a$ の値を求めます。 (1) 平行であるが一致しない (2) 垂直

代数学直線方程式平行垂直傾き連立方程式条件
2025/8/3

1. 問題の内容

2直線 ax(a2)ya=0ax - (a-2)y - a = 0(a+1)x+2ay2=0(a+1)x + 2ay - 2 = 0 について、以下の条件を満たす定数 aa の値を求めます。
(1) 平行であるが一致しない
(2) 垂直

2. 解き方の手順

(1) 平行であるための条件
2直線が平行であるためには、それぞれの直線の傾きが等しくなければなりません。
まず、与えられた2直線を変形して、y=mx+ny = mx + n の形にします。
直線1: ax(a2)ya=0ax - (a-2)y - a = 0 より、
(a2)y=axa(a-2)y = ax - a
y=aa2xaa2y = \frac{a}{a-2}x - \frac{a}{a-2} (ただし、a2a \neq 2)
直線2: (a+1)x+2ay2=0(a+1)x + 2ay - 2 = 0 より、
2ay=(a+1)x+22ay = -(a+1)x + 2
y=a+12ax+1ay = -\frac{a+1}{2a}x + \frac{1}{a} (ただし、a0a \neq 0)
2直線が平行である条件は、傾きが等しいことなので、
aa2=a+12a\frac{a}{a-2} = -\frac{a+1}{2a}
2a2=(a+1)(a2)2a^2 = -(a+1)(a-2)
2a2=(a22a+a2)2a^2 = -(a^2 - 2a + a - 2)
2a2=a2+a+22a^2 = -a^2 + a + 2
3a2a2=03a^2 - a - 2 = 0
(3a+2)(a1)=0(3a+2)(a-1) = 0
a=1,23a = 1, -\frac{2}{3}
次に、平行であっても一致しない条件を確認します。
直線1と直線2が一致しないためには、yy切片が異なればよいので、
aa21a-\frac{a}{a-2} \neq \frac{1}{a}
a2a2-a^2 \neq a-2
a2+a20a^2 + a - 2 \neq 0
(a+2)(a1)0(a+2)(a-1) \neq 0
a2,1a \neq -2, 1
a=1a = 1a2,1a \neq -2, 1 を満たさないので除外。
a=23a = -\frac{2}{3}a2,1a \neq -2, 1 を満たします。
また、a0a \neq 0a2a \neq 2 の条件も満たします。
(2) 垂直であるための条件
2直線が垂直であるためには、それぞれの直線の傾きの積が 1-1 にならなければなりません。
aa2×(a+12a)=1\frac{a}{a-2} \times (-\frac{a+1}{2a}) = -1
a(a+1)2a(a2)=1-\frac{a(a+1)}{2a(a-2)} = -1
a(a+1)=2a(a2)a(a+1) = 2a(a-2)
a2+a=2a24aa^2 + a = 2a^2 - 4a
a25a=0a^2 - 5a = 0
a(a5)=0a(a-5) = 0
a=0,5a = 0, 5
ただし、 a0a \neq 0a2a \neq 2 の条件があるので、a=0a=0は条件を満たしません。

3. 最終的な答え

(1) 平行であるが一致しない場合の aa の値: 23-\frac{2}{3}
(2) 垂直の場合の aa の値:55
(1) の答えの選択肢:②
(2) の答えの選択肢:②

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