与えられた二次方程式について、指定された解の条件を満たすように定数 $m$ の値を求め、その時の解を求める。

代数学二次方程式解と係数の関係解の条件二次方程式の解
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられた二次方程式について、指定された解の条件を満たすように定数 mm の値を求め、その時の解を求める。

2. 解き方の手順

(1) x2mx+32=0x^2 - mx + 32 = 0 で、1つの解が他の解の2倍である場合。
解を α\alpha2α2\alpha とおく。
解と係数の関係より、
α+2α=m\alpha + 2\alpha = m
α2α=32\alpha \cdot 2\alpha = 32
3α=m3\alpha = m
2α2=322\alpha^2 = 32
α2=16\alpha^2 = 16
α=±4\alpha = \pm 4
α=4\alpha = 4 のとき、m=3α=12m = 3\alpha = 12。解は 4,84, 8
α=4\alpha = -4 のとき、m=3α=12m = 3\alpha = -12。解は 4,8-4, -8
(2) x210x+3m=0x^2 - 10x + 3m = 0 で、1つの解の2倍が他の解の3倍である場合。
解を α\alpha23α\frac{2}{3}\alpha とおく。
解と係数の関係より、
α+23α=10\alpha + \frac{2}{3}\alpha = 10
α23α=3m\alpha \cdot \frac{2}{3}\alpha = 3m
53α=10\frac{5}{3}\alpha = 10
23α2=3m\frac{2}{3}\alpha^2 = 3m
α=6\alpha = 6
23(6)2=3m\frac{2}{3}(6)^2 = 3m
23(36)=3m\frac{2}{3}(36) = 3m
24=3m24 = 3m
m=8m = 8
解は 6,46, 4
(3) x2(m+2)x+35=0x^2 - (m+2)x + 35 = 0 で、2つの解の差が2である場合。
解を α\alphaα+2\alpha+2 とおく。
解と係数の関係より、
α+(α+2)=m+2\alpha + (\alpha+2) = m+2
α(α+2)=35\alpha \cdot (\alpha+2) = 35
2α+2=m+22\alpha + 2 = m+2
α2+2α=35\alpha^2 + 2\alpha = 35
2α=m2\alpha = m
α2+2α35=0\alpha^2 + 2\alpha - 35 = 0
(α+7)(α5)=0(\alpha + 7)(\alpha - 5) = 0
α=7\alpha = -7 または α=5\alpha = 5
α=7\alpha = -7 のとき、m=2α=14m = 2\alpha = -14。解は 7,5-7, -5
α=5\alpha = 5 のとき、m=2α=10m = 2\alpha = 10。解は 5,75, 7
(4) x230x+m=0x^2 - 30x + m = 0 で、1つの解が他の解の2乗である場合。
解を α\alphaα2\alpha^2 とおく。
解と係数の関係より、
α+α2=30\alpha + \alpha^2 = 30
αα2=m\alpha \cdot \alpha^2 = m
α2+α30=0\alpha^2 + \alpha - 30 = 0
(α+6)(α5)=0(\alpha + 6)(\alpha - 5) = 0
α=6\alpha = -6 または α=5\alpha = 5
α=6\alpha = -6 のとき、m=α3=(6)3=216m = \alpha^3 = (-6)^3 = -216。解は 6,36-6, 36
α=5\alpha = 5 のとき、m=α3=53=125m = \alpha^3 = 5^3 = 125。解は 5,255, 25

3. 最終的な答え

(1) m=12m=12 のとき、解は 4,84, 8
m=12m=-12 のとき、解は 4,8-4, -8
(2) m=8m=8 のとき、解は 4,64, 6
(3) m=14m=-14 のとき、解は 7,5-7, -5
m=10m=10 のとき、解は 5,75, 7
(4) m=216m=-216 のとき、解は 6,36-6, 36
m=125m=125 のとき、解は 5,255, 25

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