与えられた拡大係数行列をもつ連立一次方程式が解をもつための $a$ の必要十分条件を求める問題です。拡大係数行列は次の通りです。 $\begin{pmatrix} 1 & -2 & a & 1 \\ 2 & -3 & -6 & 1 \\ -1 & 1 & a^2 & 1 \end{pmatrix}$

代数学線形代数連立一次方程式拡大係数行列行列の簡約化解の存在条件
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられた拡大係数行列をもつ連立一次方程式が解をもつための aa の必要十分条件を求める問題です。拡大係数行列は次の通りです。
$\begin{pmatrix}
1 & -2 & a & 1 \\
2 & -3 & -6 & 1 \\
-1 & 1 & a^2 & 1
\end{pmatrix}$

2. 解き方の手順

まず、拡大係数行列を簡約化します。
ステップ1: 2行目から1行目の2倍を引きます。3行目に1行目を加えます。
$\begin{pmatrix}
1 & -2 & a & 1 \\
0 & 1 & -6-2a & -1 \\
0 & -1 & a^2+a & 2
\end{pmatrix}$
ステップ2: 3行目に2行目を加えます。
$\begin{pmatrix}
1 & -2 & a & 1 \\
0 & 1 & -6-2a & -1 \\
0 & 0 & a^2-a-6 & 1
\end{pmatrix}$
連立一次方程式が解を持つためには、最後の行が 0=10 = 1 という形にならないことが必要です。つまり、a2a60a^2 - a - 6 \neq 0 であれば、解を持つことになります。
a2a6=0a^2 - a - 6 = 0 となる aa を求めます。これは、(a3)(a+2)=0 (a-3)(a+2) = 0 と因数分解できるため、a=3a = 3 または a=2a = -2 が解となります。
したがって、連立一次方程式が解を持つための条件は、a3a \neq 3 かつ a2a \neq -2 です。

3. 最終的な答え

a3a \neq 3 かつ a2a \neq -2

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