与えられた図はアルミニウムの単位格子を表しており、いくつかの問いに答える問題です。 (1) 単位格子の名称を答えます。 (2) 単位格子に含まれるアルミニウム原子の数を答えます。 (3) 1つのアルミニウム原子に隣接するナトリウム原子の数を答えます。(問題文にナトリウムとありますが、アルミニウムと訂正して考えます。) (4) 単位格子の一辺の長さが $4.0 \times 10^{-8}$ cm のとき、アルミニウムの原子半径を求めます。 (5) アルミニウムの密度を求めます。

応用数学単位格子原子半径密度面心立方格子
2025/8/3

1. 問題の内容

与えられた図はアルミニウムの単位格子を表しており、いくつかの問いに答える問題です。
(1) 単位格子の名称を答えます。
(2) 単位格子に含まれるアルミニウム原子の数を答えます。
(3) 1つのアルミニウム原子に隣接するナトリウム原子の数を答えます。(問題文にナトリウムとありますが、アルミニウムと訂正して考えます。)
(4) 単位格子の一辺の長さが 4.0×1084.0 \times 10^{-8} cm のとき、アルミニウムの原子半径を求めます。
(5) アルミニウムの密度を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 単位格子の名称:
与えられた図は面心立方格子です。単位格子の各頂点に原子があり、各面の中心にも原子があります。
(2) 単位格子に含まれるアルミニウム原子の数:
面心立方格子に含まれる原子の数は、
頂点の原子: 8×18=18 \times \frac{1}{8} = 1
面の中心の原子: 6×12=36 \times \frac{1}{2} = 3
合計: 1+3=41 + 3 = 4
したがって、単位格子中に含まれるアルミニウム原子の数は4個です。
(3) 1つのアルミニウム原子に隣接するアルミニウム原子の数:
面心立方格子において、1つのアルミニウム原子に隣接するアルミニウム原子の数は12個です。
(4) アルミニウムの原子半径:
面心立方格子において、原子は面対角線上で接しています。
単位格子の一辺の長さを aa とすると、面対角線の長さは 2a\sqrt{2} a です。
原子半径を rr とすると、4r=2a4r = \sqrt{2} a となります。
r=2a4=1.41×4.0×1084=1.41×108r = \frac{\sqrt{2} a}{4} = \frac{1.41 \times 4.0 \times 10^{-8}}{4} = 1.41 \times 10^{-8} cm。
したがって、アルミニウムの原子半径は 1.41×1081.41 \times 10^{-8} cm です。解答群から選ぶと、1.4×1081.4 \times 10^{-8} cm が最も近い値です。
(5) アルミニウムの密度:
密度 ρ=mV\rho = \frac{m}{V}
ここで、mm は単位格子中のアルミニウム原子の質量、VV は単位格子の体積です。
単位格子中のアルミニウム原子の質量 m=4×276.0×1023m = \frac{4 \times 27}{6.0 \times 10^{23}} g
単位格子の体積 V=(4.0×108)3=64×1024V = (4.0 \times 10^{-8})^3 = 64 \times 10^{-24} cm3^3
ρ=4×276.0×102364×1024=4×276.0×1023×64×1024=1086×6.4=186.4=93.2=2.81252.8\rho = \frac{\frac{4 \times 27}{6.0 \times 10^{23}}}{64 \times 10^{-24}} = \frac{4 \times 27}{6.0 \times 10^{23} \times 64 \times 10^{-24}} = \frac{108}{6 \times 6.4} = \frac{18}{6.4} = \frac{9}{3.2} = 2.8125 \approx 2.8 g/cm3^3

3. 最終的な答え

(1) 面心立方格子
(2) 4
(3) 12
(4) 1.4×1081.4 \times 10^{-8} cm
(5) 2.82.8 g/cm3^3
与えられた解答欄には番号で答えるように指示されているので、
(1) 面心立方格子
(2) 2
(3) 4
(4) 1
(5) 2
が答えです。

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