図のような道のある町で、点Aから点Bまでの最短経路の総数、点Qを通る最短経路の総数、点Pまたは点Qを通る最短経路の総数をそれぞれ求める問題です。

離散数学組み合わせ最短経路場合の数順列
2025/8/4

1. 問題の内容

図のような道のある町で、点Aから点Bまでの最短経路の総数、点Qを通る最短経路の総数、点Pまたは点Qを通る最短経路の総数をそれぞれ求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) AからBまでの最短経路の総数
AからBまでの最短経路は、右に5回、上に4回進む経路です。したがって、9回の移動のうち、右に進む5回を選ぶ組み合わせの数で計算できます。
9C5=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126{_9C_5 = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126}
AからBまでの最短経路は126通りです。
(2) AからQを通る最短経路の総数
AからQまでの最短経路は、右に3回、上に2回進む経路です。
5C3=5!3!2!=5×42×1=10{_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10}
QからBまでの最短経路は、右に2回、上に2回進む経路です。
4C2=4!2!2!=4×32×1=6{_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6}
したがって、AからQを経由してBまでの最短経路は、AからQまでの経路数とQからBまでの経路数の積で計算できます。
10×6=6010 \times 6 = 60
AからQを通る最短経路は60通りです。
(3) AからPを通る最短経路の総数
AからPまでの最短経路は、右に2回、上に1回進む経路です。
3C2=3!2!1!=3{_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3}
PからBまでの最短経路は、右に3回、上に3回進む経路です。
6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20{_6C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20}
したがって、AからPを経由してBまでの最短経路は、AからPまでの経路数とPからBまでの経路数の積で計算できます。
3×20=603 \times 20 = 60
AからPを通る最短経路は60通りです。
(4) AからPまたはQを通る最短経路の総数
Pを通る経路数とQを通る経路数を足し、PとQの両方を通る経路数を引きます。
AからPを通ってQを通ることは不可能なので、PとQの両方を通る経路数は0です。したがって、
60+60=12060 + 60 = 120
PまたはQを通る最短経路は120通りです。

3. 最終的な答え

* AからBまでの最短経路の総数は126通り
* AからQを通る最短経路の総数は60通り
* AからPまたはQを通る最短経路の総数は120通り
サシス:126
セソタ:60
チッテ:120

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