$0 \leq \theta \leq 2\pi$ の範囲で、不等式 $\cos 2\theta > \sin \theta$ を解きます。

代数学三角関数不等式2次方程式三角関数の合成
2025/8/4

1. 問題の内容

0θ2π0 \leq \theta \leq 2\pi の範囲で、不等式 cos2θ>sinθ\cos 2\theta > \sin \theta を解きます。

2. 解き方の手順

まず、cos2θ\cos 2\thetasin\sin で表すために、2倍角の公式 cos2θ=12sin2θ\cos 2\theta = 1 - 2\sin^2 \theta を用います。
すると、不等式は次のようになります。
12sin2θ>sinθ1 - 2\sin^2 \theta > \sin \theta
この不等式を整理すると、次のようになります。
2sin2θ+sinθ1<02\sin^2 \theta + \sin \theta - 1 < 0
ここで、x=sinθx = \sin \theta とおくと、不等式は次のようになります。
2x2+x1<02x^2 + x - 1 < 0
この2次不等式を解くために、まず2次方程式 2x2+x1=02x^2 + x - 1 = 0 の解を求めます。
因数分解すると、(2x1)(x+1)=0(2x - 1)(x + 1) = 0 となるので、x=12,1x = \frac{1}{2}, -1 です。
したがって、不等式 2x2+x1<02x^2 + x - 1 < 0 の解は 1<x<12-1 < x < \frac{1}{2} となります。
x=sinθx = \sin \theta に戻すと、1<sinθ<12-1 < \sin \theta < \frac{1}{2} となります。
0θ2π0 \leq \theta \leq 2\pi の範囲で、sinθ=1\sin \theta = -1 となるのは θ=3π2\theta = \frac{3\pi}{2} であり、sinθ=12\sin \theta = \frac{1}{2} となるのは θ=π6,5π6\theta = \frac{\pi}{6}, \frac{5\pi}{6} です。
sinθ>1\sin \theta > -1 となるのは θ=3π2\theta = \frac{3\pi}{2} 以外のすべての θ\theta であり、sinθ<12\sin \theta < \frac{1}{2} となるのは、θ\thetaπ6<θ<5π6\frac{\pi}{6} < \theta < \frac{5\pi}{6} を満たさない範囲です。
したがって、0θ<π60 \leq \theta < \frac{\pi}{6} または 5π6<θ2π\frac{5\pi}{6} < \theta \leq 2\pi です。
ただし、sinθ=1\sin \theta = -1 となるのは除外されるので、0θ<π60 \leq \theta < \frac{\pi}{6} または 5π6<θ<3π2\frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2} または 3π2<θ2π\frac{3\pi}{2} < \theta \leq 2\piとなります。

3. 最終的な答え

0θ<π60 \leq \theta < \frac{\pi}{6}, 5π6<θ<3π2\frac{5\pi}{6} < \theta < \frac{3\pi}{2}, 3π2<θ2π\frac{3\pi}{2} < \theta \leq 2\pi

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