AからEの5人に宛名と書面を送る際、何人かは宛名と書面が食い違ってしまった。 (1) ちょうど2人分の宛名と書面が食い違っている場合は何通りあるか。 (2) ちょうど4人分の宛名と書面が食い違っている場合は何通りあるか。

離散数学順列組み合わせ数え上げ攪乱順列
2025/8/4

1. 問題の内容

AからEの5人に宛名と書面を送る際、何人かは宛名と書面が食い違ってしまった。
(1) ちょうど2人分の宛名と書面が食い違っている場合は何通りあるか。
(2) ちょうど4人分の宛名と書面が食い違っている場合は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(1) 5人の中から2人を選び、その2人の宛名と書面が入れ替わっている場合を考える。
まず、5人の中から2人を選ぶ組み合わせの数を計算する。これは、5C2で表される。
5C2=5!2!(52)!=5!2!3!=5×42×1=105C2 = \frac{5!}{2!(5-2)!} = \frac{5!}{2!3!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、ちょうど2人分の宛名と書面が食い違っている場合は10通りである。
(2) ちょうど4人分の宛名と書面が食い違っている場合を考える。4人の宛名と書面が食い違っているとき、残りの1人の宛名と書面は一致している必要がある。
4人のうち誰にどの書面が送られるかの組み合わせを考える。4人の書面が全て異なる宛先に送られる必要がある。例えば、4人をA, B, C, Dとし、正しい書面をa, b, c, dとする。
考えられる組み合わせは以下の通り。
* Aにb, Bにa, Cにd, Dにc
* Aにb, Bにc, Cにd, Dにa
* Aにb, Bにd, Cにa, Dにc
* Aにb, Bにd, Cにc, Dにa
* Aにc, Bにa, Cにd, Dにb
* Aにc, Bにd, Cにa, Dにb
* Aにc, Bにd, Cにb, Dにa
* Aにd, Bにa, Cにb, Dにc
* Aにd, Bにc, Cにa, Dにb
* Aにd, Bにc, Cにb, Dにa
この組み合わせは9通りある。
まず5人から4人を選ぶ組み合わせは 5C4=55C4 = 5 通り。
4人の宛名と書面が食い違うのは9通り。
よって、 5×9=455 \times 9 = 45通りではない。
4人が食い違っている場合、残りの1人は正しい宛名と書面を受け取っている必要がある。もし4人が食い違っているならば、その4人の間で書面が巡回している必要がある。
4人全てが間違っている状況において、必ず2人組のペアが発生し、残りの2人もペアになる。そのため、4人だけが食い違うということはあり得ない。
もし4人が食い違うと、残りの1人が必ず正しい書面を受け取ることになる。
もし5人中4人の宛名と書面が食い違っているならば、残りの1人は正しい宛名と書面を受け取らなければならない。しかし、4人の宛名と書面が全て食い違うことはありえない。例えば、Aの書面がBに行き、Bの書面がCに行き、Cの書面がDに行き、Dの書面がAに行く場合のみ、4人全員が食い違うことになるが、これはありえない。
4人分の宛名と書面が食い違っている場合、残りの1人は正しい宛名と書面を受け取らなければならない。しかし、そのような状況は発生しえない。
したがって、ちょうど4人分の宛名と書面が食い違っている場合は0通りである。

3. 最終的な答え

(1) 10通り
(2) 0通り

「離散数学」の関連問題

はい、承知いたしました。画像の問題を解いていきます。

集合補集合共通部分和集合
2025/8/4

5つの状態 a, b, c, d, eを持つシステムにおける状態間の遷移と遷移コストが与えられています。 問題は以下の2つです。 1. 初期状態 $s_1$ を追加し、$s_1$ から a への遷移...

グラフ理論最短経路ダイクストラ法最適化遷移コスト
2025/8/4

40人のクラスで、シャープペンシルを持っている人が33人、ボールペンを持っている人が28人、万年筆を持っている人が21人いる。誰も何も持っていない人はいなかったとき、以下の選択肢の中で確実に言えるもの...

集合包除原理ベン図
2025/8/4

与えられた論理式、すなわち「最終閉包式 (Ultimate Closure Equation) $(\Omega \cong \emptyset) \land (\Phi(F) \subset N)...

論理集合命題論理含意真理値
2025/8/4

与えられた論理回路について、以下の3つの問いに答える問題です。 1. 回路を表す論理式を示せ。

論理回路ブール代数論理式真理値表論理ゲート
2025/8/4

集合 $S = \{x | x \in \mathbb{N}, 0 < \sqrt{x} < 3\}$ について考える。 1. 関係 $R = \{(x, y) | x \in S, y \in S,...

集合関係同値関係商集合合成関係
2025/8/4

15以下の自然数の集合を全体集合Uとする。 3の倍数の集合をA、4の倍数の集合をBとする。 (1) $A \cap B$ (2) $A \cup B$ (3) $\overline{A}$ (4) $...

集合集合演算共通部分和集合補集合
2025/8/4

問題3は、与えられた集合AとBについて、共通部分 $A \cap B$ と和集合 $A \cup B$ を求める問題です。 問題4は、全体集合Uを15以下の自然数の集合とし、3の倍数の集合をBとすると...

集合共通部分和集合
2025/8/4

問題は以下の2点です。 1. $p \Rightarrow q$ と $\neg p \vee q$ が論理的に同値であることを示す。

論理命題論理論理的同値ド・モルガンの法則含意の除去
2025/8/4

与えられたグラフの最小全域木を求め、それを図示し、最小全域木の辺の重みの総和を計算する問題です。

グラフ理論最小全域木クラスカル法プリム法
2025/8/4