この問題は、集合の要素の個数を扱う問題です。包含と排除の原理を利用します。
クラス全体の人数を N=40 とします。 シャープペンシルを持っている人の数を S=33 とします。 ボールペンを持っている人の数を B=28 とします。 万年筆を持っている人の数を M=21 とします。 選択肢2について検討します。ボールペンと万年筆の両方を持っている人の最小値を求めます。
B∪M (ボールペンか万年筆を持っている人の数)を考えます。 B∪M=N−S′ (シャープペンシルを持っていない人の数) S′=N−S=40−33=7 B∪M=40−7=33 包含と排除の原理より、
∣B∪M∣=∣B∣+∣M∣−∣B∩M∣ 33=28+21−∣B∩M∣ 33=49−∣B∩M∣ ∣B∩M∣=49−33=16 ボールペンを持っていない人は 40−28=12 人、万年筆を持っていない人は 40−21=19 人います。 ボールペンと万年筆の両方を持っていない人は最大で 12+19=31 人です。 よって、ボールペンと万年筆の両方を持っている人は少なくとも 40−31=9 人います。 ボールペンと万年筆の両方を持っている人は少なくとも 28+21−40=9 人います。 ∣B∩M∣=∣B∣+∣M∣−∣B∪M∣ ∣B∪M∣ の最大値は40なので、 ∣B∩M∣≥28+21−40=9 ボールペンだけを持っている人の数を Bonly、万年筆だけを持っている人の数を Monly、両方を持っている人の数を X とすると、 Bonly+Monly+X=33 Bonly+X=28 Monly+X=21 Bonly=28−X Monly=21−X 28−X+21−X+X=33 49−X=33 ボールペンと万年筆の両方を持っている人は16人です。
ボールペンと万年筆の両方を持っている人は少なくとも9人です。
2の選択肢は誤り。
全体の集合を U とすると,∣U∣=40 ∣S∣=33, ∣B∣=28, ∣M∣=21 ∣S∪B∪M∣=∣U∣=40 ∣S∪B∪M∣=∣S∣+∣B∣+∣M∣−∣S∩B∣−∣B∩M∣−∣M∩S∣+∣S∩B∩M∣ 40=33+28+21−∣S∩B∣−∣B∩M∣−∣M∩S∣+∣S∩B∩M∣ ∣S∩B∣+∣B∩M∣+∣M∩S∣−∣S∩B∩M∣=33+28+21−40=42 42=∣S∩B∣+∣B∩M∣+∣M∩S∣−∣S∩B∩M∣ 選択肢5について
∣S∪B∣=∣S∣+∣B∣−∣S∩B∣≤40 33+28−∣S∩B∣≤40 ∣S∩B∣≥33+28−40=21 シャープペンシルとボールペンの両方を持っている人は少なくとも21人いる。 よって選択肢5は誤り。
選択肢1について
∣S∪B∪M∣=40 ∣S∩B∩M∣=∣S∣+∣B∣+∣M∣−∣S∪B∪M∣−(∣S∩B′∣+∣B∩M′∣+∣M∩S′∣) 少なくとも2人はいるか、という問いに対しては、 33+28+21−2∗40=2. ∣S∩B∩M∣ の最小値は、S′ + B′ + M′ = 40−33+40−28+40−21=7+12+19=38 より、 40−38=2 よって、1は正しい。