与えられた論理回路について、以下の3つの問いに答える問題です。 1. 回路を表す論理式を示せ。

離散数学論理回路ブール代数論理式真理値表論理ゲート
2025/8/4

1. 問題の内容

与えられた論理回路について、以下の3つの問いに答える問題です。

1. 回路を表す論理式を示せ。

2. 回路の真理値表を描け。

3. 回路を簡略化せよ(回路図は不要)。

2. 解き方の手順

まず、与えられた論理回路を解析し、各ゲートの出力を論理式で表現します。次に、得られた論理式を組み合わせて、回路全体の出力QをA, B, Cで表します。得られた論理式から真理値表を作成します。最後に、ブール代数の法則を用いて論理式を簡略化します。
(1) 論理式の導出:
まず、各ゲートの出力を定義します。
- NANDゲートの出力: X=ABX = \overline{A \cdot B}
- ANDゲートの出力: Y=BCY = B \cdot C
- ORゲートの出力: Z=Y+C=BC+CZ = Y + C = B \cdot C + C
- XORゲートの出力: Q=XZ=AB(BC+C)Q = X \oplus Z = \overline{A \cdot B} \oplus (B \cdot C + C)
したがって、回路全体の論理式は以下のようになります。
Q=AB(BC+C)Q = \overline{A \cdot B} \oplus (B \cdot C + C)
(2) 真理値表の作成:
A, B, Cのすべての組み合わせ(2^3 = 8通り)について、X, Y, Z, Qの値を計算します。
| A | B | C | A・B | X=~(A・B) | B・C | Z=B・C+C | Q=X⊕Z |
|---|---|---|-----|-----------|-----|----------|-------|
| 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
| 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 |
| 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 |
(3) 論理式の簡略化:
Q=AB(BC+C)Q = \overline{A \cdot B} \oplus (B \cdot C + C)
Q=ABC(B+1)Q = \overline{A \cdot B} \oplus C(B+1)
Q=ABCQ = \overline{A \cdot B} \oplus C
Q=(AB)C+(AB)CQ = (\overline{A \cdot B}) \overline{C} + (A \cdot B) C
Q=(A+B)C+ABCQ = (\overline{A} + \overline{B}) \overline{C} + A B C
Q=AC+BC+ABCQ = \overline{A} \overline{C} + \overline{B} \overline{C} + A B C

3. 最終的な答え

1. 論理式: $Q = \overline{A \cdot B} \oplus (B \cdot C + C)$

2. 真理値表: 上記参照

3. 簡略化された論理式: $Q = \overline{A} \overline{C} + \overline{B} \overline{C} + A B C$

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