全体集合 $U$ を $100 \le x \le 200$ の整数とし、$A$ を $U$ の部分集合で $3$ の倍数、$B$ を $U$ の部分集合で $4$ の倍数とする。このとき、$n(A), n(B), n(A \cap B), n(A \cup B), n(\overline{A} \cap B), n(A \cap \overline{B}), n(\overline{A} \cup \overline{B})$ を求める。

離散数学集合集合の要素数ド・モルガンの法則
2025/8/5

1. 問題の内容

全体集合 UU100x200100 \le x \le 200 の整数とし、AAUU の部分集合で 33 の倍数、BBUU の部分集合で 44 の倍数とする。このとき、n(A),n(B),n(AB),n(AB),n(AB),n(AB),n(AB)n(A), n(B), n(A \cap B), n(A \cup B), n(\overline{A} \cap B), n(A \cap \overline{B}), n(\overline{A} \cup \overline{B}) を求める。

2. 解き方の手順

まず、UU の要素数を求める。
n(U)=200100+1=101n(U) = 200 - 100 + 1 = 101
次に、AA の要素数を求める。
AAUU の中で 33 の倍数である要素の集合である。
100100 以上の最小の 33 の倍数は 102=3×34102 = 3 \times 34 である。
200200 以下の最大の 33 の倍数は 198=3×66198 = 3 \times 66 である。
したがって、n(A)=6634+1=33n(A) = 66 - 34 + 1 = 33
次に、BB の要素数を求める。
BBUU の中で 44 の倍数である要素の集合である。
100100 以上の最小の 44 の倍数は 100=4×25100 = 4 \times 25 である。
200200 以下の最大の 44 の倍数は 200=4×50200 = 4 \times 50 である。
したがって、n(B)=5025+1=26n(B) = 50 - 25 + 1 = 26
次に、ABA \cap B の要素数を求める。
ABA \cap BUU の中で 33 の倍数かつ 44 の倍数である要素の集合、つまり 1212 の倍数の集合である。
100100 以上の最小の 1212 の倍数は 108=12×9108 = 12 \times 9 である。
200200 以下の最大の 1212 の倍数は 192=12×16192 = 12 \times 16 である。
したがって、n(AB)=169+1=8n(A \cap B) = 16 - 9 + 1 = 8
次に、ABA \cup B の要素数を求める。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)=33+268=51n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B) = 33 + 26 - 8 = 51
次に、n(AB)n(\overline{A} \cap B) を求める。
AB\overline{A} \cap BBB から ABA \cap B を除いたものである。
n(AB)=n(B)n(AB)=268=18n(\overline{A} \cap B) = n(B) - n(A \cap B) = 26 - 8 = 18
次に、n(AB)n(A \cap \overline{B}) を求める。
ABA \cap \overline{B}AA から ABA \cap B を除いたものである。
n(AB)=n(A)n(AB)=338=25n(A \cap \overline{B}) = n(A) - n(A \cap B) = 33 - 8 = 25
最後に、n(AB)n(\overline{A} \cup \overline{B}) を求める。
ド・モルガンの法則より、AB=AB\overline{A} \cup \overline{B} = \overline{A \cap B} である。
したがって、n(AB)=n(AB)=n(U)n(AB)=1018=93n(\overline{A} \cup \overline{B}) = n(\overline{A \cap B}) = n(U) - n(A \cap B) = 101 - 8 = 93

3. 最終的な答え

n(A)=33n(A) = 33
n(B)=26n(B) = 26
n(AB)=8n(A \cap B) = 8
n(AB)=51n(A \cup B) = 51
n(AB)=18n(\overline{A} \cap B) = 18
n(AB)=25n(A \cap \overline{B}) = 25
n(AB)=93n(\overline{A} \cup \overline{B}) = 93

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