条件$p$と$q$について、$p$が$q$であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のいずれが最も適切かを答える問題です。$a,b$は実数です。 (1) $p: a+b > 0$ かつ $ab > 0$、$q: a > 0$ かつ $b > 0$ (2) $p: x = 4$、$q: x^2 - 6x + 8 = 0$ (3) $p:$ 図形$F$が長方形、$q:$ 図形$F$がひし形 (4) $p: \triangle ABC \sim \triangle A'B'C'$、$q: \triangle ABC \equiv \triangle A'B'C'$
2025/8/5
1. 問題の内容
条件とについて、がであるための必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のいずれが最も適切かを答える問題です。は実数です。
(1) かつ 、 かつ
(2) 、
(3) 図形が長方形、 図形がひし形
(4) 、
2. 解き方の手順
(1) かつ 、 かつ
は真です。なぜなら、 かつ ならば、 であり、 であるからです。
は偽です。例えば、 のとき、 であり、ですが、を満たさないので、かつは成り立ちません。の時、なので、を満たしません。
の時、で、は成り立ちません。しかし、を満たしかつを満たすものは存在します。の時、で、となります。
もし かつ ならば、 は正の数である必要はありません。例えば、 なら、 であり、 となります。しかし、なので、は同符号です。もし両方とも負であればは成り立ちません。したがって、は両方とも正の数であることが必要です。
従って、はであるための必要条件です。
(2) 、
は真です。なぜなら、 なら、 だからです。
は偽です。なぜなら、 のとき、 ですが、 ではありません。
従って、はであるための十分条件です。
(3) 図形が長方形、 図形がひし形
は偽です。長方形がひし形であるとは限りません。
は偽です。ひし形が長方形であるとは限りません。
従って、はであるための必要条件でも十分条件でもありません。
(4) 、
は真です。合同な三角形は相似な三角形です。
は偽です。相似な三角形が合同な三角形であるとは限りません。
従って、はであるための必要条件です。
3. 最終的な答え
(1) 必要条件
(2) 十分条件
(3) 必要条件でも十分条件でもない
(4) 必要条件