(1) 次の点と直線の距離を求めます。 (ア) 原点, $4x+3y-12=0$ (イ) 点$(2, -3)$, $2x-3y+5=0$ (ウ) 点$(-1, 3)$, $x=2$ (エ) 点$(5, 6)$, $y=3$ (2) 平行な2直線 $x-2y+3=0$, $x-2y-1=0$ 間の距離を求めます。 (3) 点$(1, 1)$ から直線 $ax-2y-1=0$ に下ろした垂線の長さが $\sqrt{2}$ であるとき、定数 $a$ の値を求めます。

幾何学点と直線の距離距離の公式直線の方程式
2025/8/5

1. 問題の内容

(1) 次の点と直線の距離を求めます。
(ア) 原点, 4x+3y12=04x+3y-12=0
(イ) 点(2,3)(2, -3), 2x3y+5=02x-3y+5=0
(ウ) 点(1,3)(-1, 3), x=2x=2
(エ) 点(5,6)(5, 6), y=3y=3
(2) 平行な2直線 x2y+3=0x-2y+3=0, x2y1=0x-2y-1=0 間の距離を求めます。
(3) 点(1,1)(1, 1) から直線 ax2y1=0ax-2y-1=0 に下ろした垂線の長さが 2\sqrt{2} であるとき、定数 aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 点と直線の距離の公式を用います。点 (x0,y0)(x_0, y_0) と直線 ax+by+c=0ax+by+c=0 の距離 dd は、
d=ax0+by0+ca2+b2d = \frac{|ax_0+by_0+c|}{\sqrt{a^2+b^2}} で表されます。
(ア) 原点(0,0)(0, 0) と直線 4x+3y12=04x+3y-12=0 の距離 dd は、
d=4(0)+3(0)1242+32=1216+9=1225=125d = \frac{|4(0)+3(0)-12|}{\sqrt{4^2+3^2}} = \frac{|-12|}{\sqrt{16+9}} = \frac{12}{\sqrt{25}} = \frac{12}{5}
(イ) 点(2,3)(2, -3) と直線 2x3y+5=02x-3y+5=0 の距離 dd は、
d=2(2)3(3)+522+(3)2=4+9+54+9=1813=181313d = \frac{|2(2)-3(-3)+5|}{\sqrt{2^2+(-3)^2}} = \frac{|4+9+5|}{\sqrt{4+9}} = \frac{18}{\sqrt{13}} = \frac{18\sqrt{13}}{13}
(ウ) 点(1,3)(-1, 3) と直線 x=2x=2 (すなわち x2=0x-2=0) の距離 dd は、
d=1(1)212+02=121=31=3d = \frac{|1(-1)-2|}{\sqrt{1^2+0^2}} = \frac{|-1-2|}{\sqrt{1}} = \frac{|-3|}{1} = 3
(エ) 点(5,6)(5, 6) と直線 y=3y=3 (すなわち y3=0y-3=0) の距離 dd は、
d=1(6)302+12=631=31=3d = \frac{|1(6)-3|}{\sqrt{0^2+1^2}} = \frac{|6-3|}{\sqrt{1}} = \frac{3}{1} = 3
(2) 平行な2直線 x2y+3=0x-2y+3=0x2y1=0x-2y-1=0 の距離を求めます。
まず、直線 x2y+3=0x-2y+3=0 上の任意の点を見つけます。例えば、y=0y=0 とすると x=3x=-3 となるので、点 (3,0)(-3, 0) はこの直線上にあります。次に、点 (3,0)(-3, 0) と直線 x2y1=0x-2y-1=0 の距離を求めます。
d=1(3)2(0)112+(2)2=3011+4=45=45=455d = \frac{|1(-3)-2(0)-1|}{\sqrt{1^2+(-2)^2}} = \frac{|-3-0-1|}{\sqrt{1+4}} = \frac{|-4|}{\sqrt{5}} = \frac{4}{\sqrt{5}} = \frac{4\sqrt{5}}{5}
(3) 点(1,1)(1, 1) から直線 ax2y1=0ax-2y-1=0 に下ろした垂線の長さが 2\sqrt{2} であるとき、定数 aa の値を求めます。
2=a(1)2(1)1a2+(2)2=a3a2+4\sqrt{2} = \frac{|a(1)-2(1)-1|}{\sqrt{a^2+(-2)^2}} = \frac{|a-3|}{\sqrt{a^2+4}}
両辺を2乗して
2=(a3)2a2+42 = \frac{(a-3)^2}{a^2+4}
2(a2+4)=(a3)22(a^2+4) = (a-3)^2
2a2+8=a26a+92a^2+8 = a^2-6a+9
a2+6a1=0a^2+6a-1 = 0
解の公式より
a=6±624(1)(1)2(1)=6±36+42=6±402=6±2102=3±10a = \frac{-6 \pm \sqrt{6^2-4(1)(-1)}}{2(1)} = \frac{-6 \pm \sqrt{36+4}}{2} = \frac{-6 \pm \sqrt{40}}{2} = \frac{-6 \pm 2\sqrt{10}}{2} = -3 \pm \sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1)
(ア) 125\frac{12}{5}
(イ) 181313\frac{18\sqrt{13}}{13}
(ウ) 33
(エ) 33
(2) 455\frac{4\sqrt{5}}{5}
(3) a=3±10a = -3 \pm \sqrt{10}

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